facebook line twitter mail

明日は東京23区でも積雪10cm前後 大雪で高速道路の通行止めなどの影響も

2022/02/09 17:27 ウェザーニュース

明日10日(木)は関東の南岸を低気圧が通過して、広い範囲で雪や雨が降る見込みです。東京23区でも警報級の大雪となるおそれがあり、鉄道の計画運休や高速道路の通行止めなど、交通機関への影響が大きくなる可能性があります。不要不急の外出は控えたほうが良さそうです。

関東は明日の朝から雪に

今日9日(水)の夜以降、東海の沖合で異なる向きの風が衝突し、シアーラインが発生。明日10日(木)になると、このシアーライン上に小さな低気圧が発生し、急速に発達しながら11日(金)にかけて関東の南岸を東に進む予想です。

上空1500m付近で−3℃以下という、関東の平地で雪の降る目安とされる寒気が、関東をすっぽりと覆います。早いところでは10日(木)の朝から雪が降りはじめ、夜まで降りやすい状態は続く見込みです。

低気圧が発達する午後にかけて雪は勢いを増していく予想で、東京23区を含めた平野部で警報級の大雪となるおそれがあります。また、関東だけでなく、甲信や東北南部太平洋側も大雪に警戒が必要です。

東京23区で10cm前後、内陸部は20cm前後の積雪に

10日(木)朝からの24時間の積雪予想
10日(木)朝からの24時間の積雪増加量を見ると、東京23区など平野部で10cm前後の積雪が予想されており、前回雪が積もった1月6日(木)と同様に、鉄道や高速道路などの公共交通機関に大きな影響が出るおそれがあります。また、箱根や奥多摩、秩父などの山沿いでは広く20cmを超える積雪となり、相模湖など多いところでは30cmに達する予想です。

明日午後は降り方が強まる可能性もあり、局地的には1時間に3cm以上の雪が降って積雪が急増したり、見通しが悪くなったりするおそれがあります。また、湿った雪となるため、電線などに着雪し、停電が発生するおそれがあります。電気を使わない防寒具や懐中電灯などの用意もしておくと安心です。

千葉県の外房など沿岸部は雨で降り出すところが多く、日中も雨の時間が長い予想です。ただ、暴風を伴うおそれがあるため、横殴りの雨や高波に十分警戒してください。

南岸低気圧による雪は、気温や低気圧の発達具合などが少し変化するだけで影響が大きく変わってきます。このあとも、こまめに最新の情報を確認するようにしてください。
» このあとの積雪予想を確認(会員限定)

三連休まで影響が続くおそれも

この低気圧による雪は三連休初日となる11日(金)の朝まで続くとみています。雪が止んでも多くの積雪が残っている可能性があるため、外出を予定されている方は時間を遅くしたり、予定を変更するなどの検討が必要です。

積もった雪や踏み固められた雪が、冷え込みによって凍結するおそれもあります。路面状態には十分注意してください。

また、三連休最終日の13日(日)から連休明けの14日(月)にも再び南岸低気圧が通過して、大雪となる可能性が出てきています。今後の動向に要注意です。
» GPS検索 週間天気予報
» 詳しい天気をアプリで見る