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マダガスカルに熱帯低気圧Batsiraiが接近 数日で500mm超の大雨か

2022/02/05 13:35 ウェザーニュース

熱帯低気圧Batsiraiがインド洋南部を西に進んでいて、現地時間の5日(土)にもマダガスカルに上陸する見込みです。大雨などによる被害が懸念されます。

「猛烈な」勢力の台風と同レベルの強さ

全世界の熱帯低気圧を監視しているウェザーニュースのグローバルストームセンターの解析によると、Batsiraiの中心気圧は930hPa、中心付近では最大瞬間風速が70m/s以上に達しているとみられます。日本の台風の「猛烈な」強さにあたるレベルです。

衛星画像でも中心付近の目がはっきりと確認することができ、すでに雲の一部はマダガスカルにかかり始めました。この後も西よりに進んで、現地時間の5日(土)午後にマダガスカルに上陸、6日(日)にかけて横断すると予想されます。

WMO・世界気象機関によると熱帯低気圧が通過したモーリシャスやレユニオン島では暴風や大雨に見舞われ、マダガスカルでも多い所で500mmを超える雨が降る見込みです。マダガスカルやアフリカ南部は1月下旬に熱帯低気圧Anaの影響ですでに多くの被害が出ており、相次ぐ熱帯低気圧の通過で被害の拡大が心配されます。
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