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包装袋を捨てるのはもったいない? コーヒー豆や粉の正しい保存方法

2022/02/10 14:53 ウェザーニュース

まだまだ寒い日が続きます。コロナ禍もあって、「自宅で過ごす時間が長い」方が多いのではないでしょうか。

冬のステイホームを充実させるアイテムのひとつが、ホットコーヒーです。しかし、買い込んだ豆を正しく保存する方法は、あまり知られていません。そこでUCCコーヒーアカデミーに、せっかくのコーヒー豆を「大敵」から守る方法を教えていただきました。

コーヒー豆を劣化させる「大敵」とは?

「皆さんは、購入したコーヒー豆をどのような状態で保存していますか? 開封後はパッケージから出して、ポリエチレン袋に移して保存していませんか? これでは、おいしいコーヒーが台無しになってしまいます。

家庭用のポリエチレン袋は密封できますが、コーヒー豆が苦手な【酸素】【湿気】【高温】【光】という4つの大敵から、すべて守り切ることができません。

移してほしいのはポリエチレン袋ではなく、専用のコーヒー保存容器です」(UCC)

もっとも理想的な保存容器はどれ?

「コーヒー保存容器は、フタにシリコンパッキンがついていて、閉めるとしっかり密閉されます。主な素材にはガラスとステンレスがありますが、ステンレス製のほうが、大敵である光を遮断する意味でより適しているといえるでしょう。

では買ってきたコーヒー豆を、保存容器にザーッと入れればいいのでしょうか? 実は、それでは不十分! コーヒーを4つの大敵から守るために、皆さんに守っていただきたい方法があるのです」(UCC)

袋売りや計り売りの袋は捨てないで

「開封前のコーヒー豆や粉は、缶入り、袋入りともに高温・多湿を避け、常温で保存してください。注意点は、パッケージに記載されている賞味期限以内に飲み切ることだけです。

一方、開封後のコーヒー豆や粉には、ひと工夫が必要です。袋入りや計り売りの袋を捨てず、保存容器に袋ごと入れてください。開けた袋の切り口をセロテープなどで留め、保存容器に入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存するのが理想的です。

コーヒー豆や粉を購入した時の袋は、それ自体が遮光性の高いとても優秀な包装袋なのです。これを捨ててしまうのはもったいない! 開封したら袋のまま保存容器に入れて、コーヒーの大敵を二重にシャットアウトしましょう。そうすることで、より鮮度を保つことができます」(UCC)

ウェザーニュースのアンケート調査では、コーヒー豆を買った時の包装袋を捨てている人の割合は39%でした(2022年2月5〜6日実施、4533人回答)。適切な保存ができていないと思う方は包装袋を捨てずに、有効に活用しましょう。

保存期間を延ばす上級保存テクニック

開封したコーヒー豆や粉の保存期間は、どれくらいを目安にすればいいのでしょうか?

「コーヒー豆は1ヵ月程度、挽かれた粉は7~10日程度で飲み切ってください。もっと長期にわたってコーヒーを楽しみたい場合は、小分けにして冷蔵庫などで保存することをお勧めします。

これは、冷蔵庫内と外の温度差によって出し入れ時に水滴がつき、コーヒーが湿ってしまうからです。ご自分が使う頻度や量に合った容器を探し、小分けして保存した豆や粉を使い切っていくと、新鮮なまま長くコーヒーを楽しめます」(UCC)

正しい保存方法を実践し、おいしいホットコーヒーで寒い季節を気分よく過ごしましょう。
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参考資料など

取材協力/UCCコーヒーアカデミー(https://www.youtube.com/channel/UCGRsibrrMiwNbt7gQ_kEJsQ)