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南岸低気圧による雪の影響は 過去の大雪時からシミュレーション

2022/02/04 17:11 ウェザーニュース

来週中頃に、関東地方に大雪をもたらす典型的なパターンである「南岸低気圧」の通過が予想されています。

まだ、現時点では雪がどのくらい降るのか、雪ではなく雨になるのかなど、予想に不確実な部分がある状況です。最近では1月のはじめに都心でも雪が積もりましたが、気象条件によってはそれ以上の大雪となる可能性も考えられます。
>>雪の降る可能性は?南岸低気圧 最新情報

雪に慣れていない関東の都市部で大雪となった場合、生活への影響が非常に大きくなってしまいます。ここでは、過去の大雪時の具体的な影響を振り返り、事前の備えに繋げられるよう、大雪によって起きうる事例をまとめてみました。今回の雪予想に対する皆さんの行動のシミュレートに役立てていただければと思います。
>>〔写真で振り返る〕大雪時の生活への影響 2018年1月22日

(ケース1)交通網のマヒ

多少の積雪なら鉄道などへの影響は最小限で済むことが多いですが、大雪となった場合は電車や高速道路がストップし、通勤や通学などの移動が困難になります。

ここ最近、東京で20cm以上の積雪を記録した、2018年1月22日や2014年2月8日・15日の時を参考にすると、首都圏のJRや私鉄はほとんどの路線で運転見合わせとなり、通勤したけど家に帰宅できないという方が多く、ホームや駅舎内は人で溢れかえりました。
高速道路や主要な国道も通行止めとなり、都市部の一般道でも多くの雪が積もってスタックが多発。スタッドレスタイヤを装着していても、安全に走行するのは危険な状況でした。影響は翌日にも及び、除雪ができずに通行止めが長引いたり、通れるようになった道路に車が殺到して大渋滞が起きたところもあります。

飛行機の欠航も相次ぎ、空港が閉鎖されたり、離着陸は行われていても、空港へ通じる鉄道や道路が止まってしまい、空港からの移動ができない状況にもなっていました。
>>〔写真で振り返る〕大雪時の交通機関はどうなった? 2014年2月14日

(ケース2)停電による影響

湿った重たい雪が電線に積もり、強風で揺さぶられると、ショートして停電が発生することがあります。南岸低気圧による雪は湿った重たい雪となりやすく、今回は低気圧の発達により風が強まることも考えられるので、停電が発生してもおかしくはありません。

まず停電時に困るのは、寒さへの対策です。冬でエアコンやホットカーペットなどの暖房が一切使えなくなります。カイロなど電気を使わなくても温まることができるものの準備があるとよさそうです。

また、スマホもバッテリー充電ができなくなるので、前日にはしっかりと充電、ポータブルバッテリーも満タンにしておいてください。

そして、ここ数年で定着した在宅勤務への影響も大きくなります。停電により自宅のインターネット機器が使えなくなったり、パソコンのバッテリーが持たずリモートワークができなくなることも考えられます。事前に会社の中で、どのように対応するかも話し合っておく必要があります。

(ケース3)物流ストップによる影響

都市部での大雪の際によく見られるのが、ホームセンターなどで売られている雪かき用のスコップの品薄状態です。積もった雪を避けるために必要ですが、一気に需要が高まると購入できなくなってしまいます。

また、積雪の影響が数日にわたってしまうと、スーパーやコンビニなどの物品についても配送ができなくなり、食料品や生活用品などの品切れが発生してしまう可能性があります。過度な買いだめは、他の方への影響も大きくなってしまうので推奨はできませんが、非常食へ回せるものを事前に少し多めに購入しておき、もし余ってしまったら非常食へと回すなど、無理なくできる生活品や食料品の準備も考えておいてください。

備えあれば憂いなし 直前での備えより余裕を持った備えを

今回の南岸低気圧通過時も、気温や低気圧の条件が少し違うだけでも影響の振れ幅がかなり大きくなってしまいます。自分は大丈夫・今回は大丈夫という気持ちが働きやすくなりますが、いろいろな状況を想定して事前に余裕を持って準備をしておくに越したことはありません。影響が少なかった場合は、ムダになったと思うより、次のためにいろいろと確認ができたと思うくらいが良いのではないでしょうか。

ウェザーニュースでは来週にかけて最新の見解や影響の変化を発信し続けていきます。今後の最新情報を随時ご確認ください。
>>南岸低気圧の最新情報をアプリで見る

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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