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【2023年】春の花粉飛散データ ウェザーニュースが提供 

2023/02/15 13:54 ウェザーニュース


空気中の花粉を定量的に観測する試みは、環境省が花粉観測システム(愛称:はなこさん)を運用してデータ公開を行っていましたが、この事業が2021年をもって終了となりました。

ウェザーニュースでも独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」で2005年から花粉の観測を行ってサイトに掲載していましたが、環境省の観測終了を受けて、2022年2月3日よりリアルタイム解析値のデータ提供を開始しました。*2023年も下記のサイトからデータをダウンロードいただけます。
https://wxtech.weathernews.com/pollen/index.html

データを広くご活用頂くことで花粉症対策にお役立て頂き、少しでも快適に春を過ごせる方が増えることを願っています。

*ポールン:英語で「花粉」の意味

自動観測のメリットは即時性と空間解像度

花粉の観測方法には、1日1回ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数える「ダーラム法」と、機械による自動観測の2種類があります。

ダーラム法による花粉観測は、スギ・ヒノキなど花粉の種類を見分けられるという利点がありますが、観測に多くの時間と労力がかかる上にリアルタイムでの飛散状況がわかりません。また、観測地点数も限られています。

一方、自動観測では花粉の飛散状況をリアルタイムで把握できるうえ、人手がかからないため多数の地点での観測が可能となっています。時間的・空間的な解像度が高まるため、ウェザーニュースの花粉飛散予想の精度向上にも役立っています。

公開データの活用方法

今回提供を開始するデータは、全国約1000か所に設置してある「ポールンロボ」の観測値をもとにした解析値です。

ポールンロボはウェザーニュースに応募したユーザーの自宅の軒下などに設置してあるため、1地点ごとのデータでは設置状況による観測値のばらつきがみられます。そのため今回はデータをご活用いただきやすいよう、観測値のばらつきを補正した解析値(1平方メートルあたりの個数)として提供しています。

市区町村ごとの解析値を1時間単位で格納したCSVを、サイト上からダウンロードするか、Web APIから入手していただく事が可能です。

例えば、APIを用いて当日の観測値を自動取得し、「○時の花粉観測状況」と題して地図上に市町村ごとの数値を表示する、といったプログラムを作成頂くことなどが可能です。
ウェザーニュースのサイトでは目安として、1時間あたりの個数が5個未満は「少ない」、5個以上15個未満は「やや多い」、15個以上30個未満は「多い」、30個以上では「非常に多い」として表現しています。

データ公開サイト
https://wxtech.weathernews.com/pollen/index.html

——ご利用にあたって——
・このデータは無料でダウンロード可能で、成果物は展示やテレビ放送等で公開頂けます。成果物を公開される場合は、ウェザーニュースのポールンロボで観測されたデータであることを明示してください。公開にあたりご報告を頂く必要はありません。
・営利・商用目的でのご利用や、インターネットを通じた成果物の公開をご検討の場合は、事前にお問い合わせください。
・APIに過度なアクセスがあった場合には遮断する場合があります。
・このデータをもとにした活動により発生したいかなる損害についても、当社では責任を負いかねます。
詳細はデータ公開サイトをご確認頂き、不明点はお問い合わせください。


ウェザーニュースの一般向けの花粉情報サイトでも、飛散予想とともに観測状況を公開しています。
https://weathernews.jp/s/pollen/

ニュースリリース 全国の花粉飛散数のリアルタイムデータを無料で公開
https://jp.weathernews.com/news/38969/