今年の花粉飛散量は?
ウェザーニュースの予想では、今年の花粉飛散量は、平年(2012〜2021年の平均)並みとなるエリアが多く、全国平均では平年の98%程度。ただし北海道では140%と多くなっています。
また、この春のスギ花粉の飛散ピークは各地とも平年と同時期と予想されますが、気温が急に上昇すると大量飛散の可能性があるので、注意が必要です。
また、この春のスギ花粉の飛散ピークは各地とも平年と同時期と予想されますが、気温が急に上昇すると大量飛散の可能性があるので、注意が必要です。
オミクロン株では花粉症に似た症状が多発
花粉が飛び始めると、鼻づまりやくしゃみなどに悩まされ、「新型コロナウイルスの症状と紛らわしくて困る」という声も増えています。
まず、花粉症に似ているというオミクロン株感染症の症状には、どんな特徴がみられるのか、聞いてみました。
「国内で初めに大きな流行となった沖縄県で、2022年1月1日までに行われた保健所による疫学調査によると、感染者50人にみられた症状の内訳は次のとおりでした」(吉田院長)
まず、花粉症に似ているというオミクロン株感染症の症状には、どんな特徴がみられるのか、聞いてみました。
「国内で初めに大きな流行となった沖縄県で、2022年1月1日までに行われた保健所による疫学調査によると、感染者50人にみられた症状の内訳は次のとおりでした」(吉田院長)
「また、イギリスで18万人に対して行われた調査では、せき83%/鼻水・鼻づまり78%/倦怠感74%/喉の痛み72%などが高い数値を示しています。発熱も54%ありました。
一方で、新型コロナウイルス感染症で当初の特徴的な症状とされていた嗅覚・味覚異常は、デルタ株の34%に対してオミクロン株では13%と少なくなっています。
オミクロン株では、発熱、せき、鼻水・鼻づまり、喉の痛みといった症状が目立つ傾向にあり、季節性インフルエンザにも似ているといえるでしょう」(吉田院長)
一方で、新型コロナウイルス感染症で当初の特徴的な症状とされていた嗅覚・味覚異常は、デルタ株の34%に対してオミクロン株では13%と少なくなっています。
オミクロン株では、発熱、せき、鼻水・鼻づまり、喉の痛みといった症状が目立つ傾向にあり、季節性インフルエンザにも似ているといえるでしょう」(吉田院長)
症状の違いの目安
オミクロン株と花粉症は似た症状が多いなかで、異なる点はありますか。
「特に初期症状の場合は専門家でも見分けるのが非常に困難ですが、一つのポイントになるのが発熱の有無です。オミクロン株の場合は発熱が多く生じますが、花粉症による発熱は『まれ』で、生じても微熱がほとんどです。
また、オミクロン株感染者については、花粉症特有の連続したくしゃみや目のかゆみはあまり多くは見られません」(吉田院長)
「特に初期症状の場合は専門家でも見分けるのが非常に困難ですが、一つのポイントになるのが発熱の有無です。オミクロン株の場合は発熱が多く生じますが、花粉症による発熱は『まれ』で、生じても微熱がほとんどです。
また、オミクロン株感染者については、花粉症特有の連続したくしゃみや目のかゆみはあまり多くは見られません」(吉田院長)
自分で判断しないことが大切
ただし、お伝えしている通りオミクロン株感染症の症状が軽い場合は専門の医師でも判別は困難です。
「特に、感染スピードが速い傾向にあるオミクロン株は、すばやい対処が求められます。これらの『見方』はあくまでも目安と考えるべきです」と吉田院長は注意を促します。
「感染拡大を防ぐためにも、気になる症状があれば絶対に自分で判断しないでください。できるだけ早く検査をするか、かかりつけ医や都道府県などが設置している新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口などに問い合わせ、適切な指示に従うようにしましょう」(吉田院長)
花粉症のピークとなる時季が迫ってきています。
外出後の手洗いやうがいなどは、新型コロナウイルスや季節性インフルエンザはもとより、花粉症の予防にも大きく役に立ちます。日頃からの備えを万全なものとして続けていきましょう。
» 全国の詳しい花粉情報
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「特に、感染スピードが速い傾向にあるオミクロン株は、すばやい対処が求められます。これらの『見方』はあくまでも目安と考えるべきです」と吉田院長は注意を促します。
「感染拡大を防ぐためにも、気になる症状があれば絶対に自分で判断しないでください。できるだけ早く検査をするか、かかりつけ医や都道府県などが設置している新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口などに問い合わせ、適切な指示に従うようにしましょう」(吉田院長)
花粉症のピークとなる時季が迫ってきています。
外出後の手洗いやうがいなどは、新型コロナウイルスや季節性インフルエンザはもとより、花粉症の予防にも大きく役に立ちます。日頃からの備えを万全なものとして続けていきましょう。
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参考資料など
国立感染症研究所「沖縄県におけるSARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)症例の実地疫学調査報告」、UK Health Security Agency, SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England(Technical briefing 34, 2022)