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七十二候「鶏始乳」 身近なニワトリの意外と知らない一面

2022/01/29 19:30 ウェザーニュース

1月30日からは、七十二候「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」です。ニワトリたちが春の気配を感じ、卵を産み始める時期と言われています。

私たちの生活にも身近なニワトリですが、ケッコー(結構)知らないことが多いかもしれません。

時を告げる先祖

皆さんは赤色野鶏(セキショクヤケイ)という鳥をご存知でしょうか。実はニワトリの祖先と言われていて、見た目はほぼ皆さんが知っているニワトリ。しかし、れっきとした野鳥で飛ぶことも可能です。

この赤色野鶏が初めて人間に飼育された時は「時を告げる鳥」、つまり目覚まし時計の代わりとしての役目が主だったようです。

どんな姿か見てみたいな…という方は、飼育されている動物園を探して、ぜひ足を運んでみてください。

飾りじゃないのよ”とさか”は

ニワトリのアイデンティティともいえる、赤いとさか。これ、ただの飾りではないんです。とさかの役目としては以下の2つがよく言われています。

【1】メスにアピールするため
繁殖期になると、オスのとさかは、よりメスから注目を集めるため、色や大きさが変化するようです。

【2】体温調節をするため
鳥類には、汗腺がないため、他の部分で体温を調節する必要があります。暑さに弱いニワトリは、とさかから熱を放出して、体温を調節していると言われています。

馬鹿にしないでよ

「3歩歩けば忘れる」などと言われ、あまり賢くないイメージが定着しているニワトリ。

しかし、実は犬やイルカなどと同等の高い知能を持っていると言われています。

NPO法人アニマルライツセンターによると、カードを覚えるという記憶力に加え、たくさんのカードの中から、その覚えたカード選び出すという学習能力も備わっているとのこと。

ニワトリは、実は賢い鳥なのでした。

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参考資料など

アニマルライツセンター公式サイト http://www.arcj.org/
鹿児島市 平川動物公園 http://hirakawazoo.jp/
山田ガーデンファーム http://www.yamada-egg.com/