facebook line twitter mail

七十二候「水沢腹堅」記録的な寒さになりやすい時季

2022/01/25 05:00 ウェザーニュース

25日(火)からは、七十二候「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」。

沢に氷が厚く張りつめるという意味で、暦の上では沢を流れている水も凍ってしまうほどの寒い時期です。そのため、低い気温の記録が出やすい時期でもあります。

120年たった今でも…

出典:気象庁
気象庁が各地点における観測史上1位の値を使って作成したランキングを見てみると、興味深いことがわかりました。

観測史上最も低い最低気温は、北海道旭川の-41.0℃。これは1902年1月25日に観測され、120年たった今でも塗り替えられていません。さらに、翌26日に帯広で観測された-38.2℃が2位にランクインしています。

また、1位〜20位まで見ると、2月の記録がやはり多いものの、「水沢腹堅」付近に出た記録も多々ランクインしています。
>>現在の気温は何℃?

最高気温が氷点下…

出典:気象庁
続いて最高気温(低い方から)のランキングも見ていこうと思います。1位は富士山の-32.0℃。2位は旭川の-22.5℃となっています。

こちらのランキングを見ると、先程よりも「水沢腹堅」付近の記録が多くなっていることがわかります。最低気温ではありませんが、やはりこの時期は、気温の記録が出やすいようです。

強い寒気が流れ込みやすい時期

撮影:島根県(2016年1月24日)
2016年の今頃は、約40年ぶりと言われる非常に強い寒気が西日本上空付近に流れ込み、西日本各地では記録的な大雪となりました。

特に島根県の瑞穂では、観測史上1位となる102cmの積雪を記録。

また、同日、沖縄県名護市で39年ぶりにみぞれを観測、奄美では115年ぶりに雪と記録続きの日となりました。

この先も雪が降ったり、冷え込みが強まる可能性があります。こまめに天気予報を確認し、防寒や雪対策を考えておくと良さそうです。

>>10日先までの天気・気温

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
-soeさんま〜さん
気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/index.html