facebook line twitter mail

りんごの表面の「つやつやテカテカ」の正体は?

2022/01/28 05:07 ウェザーニュース

今の時季、店頭には真っ赤、黄色、黄緑など色鮮やかなりんごが並びます。品種によって味に個性があり、お好みのものを選ぶのも楽しいものですが、その中につやつや、テカテカと光っているりんごを見かけることがあります。

なぜ、りんごの中にテカテカ光るものがあるのか、青森県りんご対策協議会の里村桃子さんに伺いました。

りんごのテカテカは完熟のサイン

今の時期、「ワックスが塗られているのでは?」と感じるほどテカテカと光り輝くりんごを見かけることがあります。

「テカテカしたりんごは、手に取るとなんとなくベタベタした感じもしますが、この正体はりんご自身が作りだす“リノール酸”や“オレイン酸”などの不飽和脂肪酸です。

りんごの表面は蝋(ろう)物質の膜で覆われています。そして、成熟するにつれて果肉にリノール酸やオレイン酸が増えてくるのですが、完熟する頃には皮の表面ににじみ出てきます。

すると、これらが蝋物質の膜を溶かして、まるでワックスを塗ったようにテカテカになるのです。これを“油上がり”と呼びます。“油上がり”は完熟のサインなのです」(里村さん)

りんごは布などで拭くと、ますますテカテカすることもありますが、その正体は、りんご自身が持つ“天然オイル”だったのですね。

テカテカは保湿クリームと同じ効果

「このテカテカは、りんごの果肉の水分が蒸発するのを防いだり、傷から病原菌などが侵入するのを防ぐ役割があります。水分の蒸発を防ぐ、という意味では保湿クリームと役割が似ていますね」と話す里村さんは次のように続けます。

「品種によってはテカテカしにくいものもあります。しやすいものは“つがる”や“ジョナゴールド”ですが、“王林”などは完熟してもテカテカしません。

つまり、テカテカ=完熟、ということではなく、品種によってはテカテカしてなくても完熟しているものがあります」(里村さん)

りんごの皮には、果肉部分以上に腸活によいペクチンなどの食物繊維や、風邪予防になるビタミンCなどの栄養が詰まっているといわれています。

皮ごと食べるとりんごの健康成分を無駄なく摂ることができるので、ぜひ安心してテカテカのりんごを皮ごといただきましょう。

>>その他のニュースをアプリで見る