facebook line twitter mail

日本海側は今夜まで大雪・吹雪に警戒 積雪急増で落雪の危険も

2022/01/14 16:00 ウェザーニュース

今日14日(金)午後も冬型の気圧配置が続いていて、日本海側の各地で雪が断続的に降っています。広い範囲で積雪が大幅に増加しており、立ち往生など交通障害や落雪による事故に警戒が必要です。

積雪の増加で雪が不安定に

今日も日本海から次々に雪雲が流れ込んで、日本海側は雪が降り続いています。15時までの12時間に降った雪の量は、岩手県西和賀町・湯田で37cm、北海道深川市で30cm、山形県新庄市で27cmを観測しました。昨夜ほどの急増ではないものの、着実に積雪は増加しています。

短い期間で大量に降り積もったため、屋根の上などの雪は不安定な状態です。北海道北広島市では屋根から大きくせり出す雪の様子が見られました。

今年に入ってからも落雪に巻き込まれたり除雪作業時の事故が発生しています。雪かきや雪下ろしの際は、屋根からの落雪や転落に十分注意し、作業は複数人で行うようにしてください。
» 最新の積雪状況をアプリで見る

週末は雨や湿った雪でさらに危険が増すおそれ

16日(日)午後の天気分布予想
強い寒気の影響は明日15日(土)朝までに峠を越え、週末は冬型の気圧配置が弱まります。

ただ、明後日16日(日)は前線を伴った低気圧が日本海を進み、北日本から北陸にかけて天気が崩れる見込みです。低気圧に向かって相対的に暖かな空気が流れ込むため、北陸や東北の沿岸部では雨、内陸部や山沿い、北海道の各地は湿った雪が降る予想です。

これまでに積もった雪の上に雨や湿った雪が降ることで重みが増し、落雪や雪崩の危険性がさらに高まります。除雪などの作業は明日15日(土)にできるだけ進めると良さそうです。
» 関連記事 雪の状態と重さの関係

また、雪で排水路が塞がれている場合は、それほど強い雨でなくても冠水状態になることがあります。路面状況の悪化にも十分な注意が必要です。
» ピンポイント天気予報

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ルー黒柴さん