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徐々に強い寒気が南下 北陸など日本海側は猛吹雪や積雪急増に警戒

2022/01/13 18:04 ウェザーニュース

発達した低気圧がオホーツク海に停滞し、日本の周辺は強い冬型の気圧配置が続いています。今日13日(木)も日本海側では大雪や暴風雪に厳重な警戒が必要です。

今後24時間でさらに50cm超の積雪増

強い冬型の気圧配置の影響で、日本海側を中心に広い範囲で雪が降っています。新潟県の十日町や小出(こいで)では、朝8時までの6時間に18cmの降雪を観測しました。

「JPCZ(※)」と呼ばれる帯状の雲がかかり続ける北陸から近畿北部には、発達した雪雲が流れ込みが続き、短時間の強い雪に加えて発雷やアラレ、突風が発生するおそれがあります。

※JPCZ(日本海寒帯気団収束帯):朝鮮半島北部の長白山脈により二分された冷たい風が合流して形成される発達しやすい帯状の雲。

日本海側では今日いっぱい断続的に雪が続き、明日14日(金)朝頃までの24時間で多いところで50cm以上積雪が増す予想になっています。

積雪増による路面の悪化に加えて屋根からの落雪にも注意が必要です。除雪作業をする場合はなるべく複数人数で声を掛け合いながら進めてください。

また、日本海側の沿岸部を中心に強風・暴風となり、猛吹雪や地吹雪になって視界が失われる「ホワイトアウト」が発生するおそれがあります。

車は昼間でもライトを点灯していつも以上に慎重に運転してください。大雪や猛吹雪に伴う立ち往生の発生にも注意が必要です。
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強い寒気が南下 雪の範囲が拡大

13日18時 上空1,500mの寒気の予想
上空1,500mで-6℃という強い寒気が徐々に南下し、夜になると関東南部と九州南部を除いて日本列島のほぼ全域を覆います。

東北や中四国の一部、九州北部には-9℃というさらに一段強い寒気が南下します。

寒気の南下に伴って北陸や西日本日本海側では雨やミゾレが次第に雪寄りに変化し、山沿いを中心に積雪が増すおそれがあります。

夜間に移動をする際は、路面の状態にも注意が必要です。
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