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縮んでしまったセーターを戻す裏ワザ

2022/01/11 10:00 ウェザーニュース

寒い冬に活躍するセーターですが、洗濯などで縮んでしまった経験はないでしょうか。

お気に入りのセーターが、縮んで着られなくなるのは悲しいですよね。そこで、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに、縮んだセーターを戻す裏ワザを教えていただきました。

なぜ、セーターは縮むのか

セーターはどうして縮むのでしょうか。

一般的な織物の生地は、縦糸と横糸が交錯しています。そのため洗濯や着用時のこすれなどにも強くなっているのです。一方セーターに使われるニットとは、糸でループを作り連結させた編み物。生地のなかに空気をたくさん含む構造から、ふんわりして保温性が高くなっています。

「洗濯などでこすれると、繊維が絡み合ったりヨレたりすることがあります。また、セーターに使われることの多いウールは、繊維の表面がウロコ状の表皮に覆われています。水をはじき汚れがつきにくい構造なのですが、洗濯でアルカリ性溶液にさらされることで先端が立ち、乾くときに絡み合うフェルト化が起きます。

フェルトはウールのこの性質を利用して作られた生地ですが、セーターの場合“縮み”につながってしまうのです」(鈴木さん)

縮んだセーターを元に戻すには?

洗濯したセーターが縮んでしまったときに元に戻す方法があると言います。

「使うのは、アモジメチコンかジメチコン成分入りのヘアトリートメントとアイロンです。

洗濯桶(洗面ボウル)にぬるま湯を張り、ヘアトリートメントを15gほど溶かしてたたんだセーターを浸します。30分〜1時間したら、バスタオルでタオルドライして、陰干しにします。このとき完全に乾かすのではなく、生乾きの状態までにします。

生乾きのセーターをアイロン台に広げ、アイロンをセーターから1cm浮かせた位置からスチームを30秒程度当てます。そして、スチームを当てた部分を両手で引き延ばします。無理をしないよう、ゆっくり慎重に行いましょう。

これを繰り返して、セーター全体をもとの大きさになるまで伸ばします」(鈴木さん)

うっかりミスで縮んでしまったセーターなど、試してみたいですね。寒さが厳しい時期ですが、お気に入りのセーターで暖かくお過ごしください。

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参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)
参考資料:株式会社日進商会HP