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三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」 1月3日深夜が見頃

2022/01/02 14:49 ウェザーニュース

1月3日(月)の深夜から4日(火)明け方にかけて、三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」の出現がピークを迎えます。

活動のピーク(極大)は1月4日(火)の6時頃と予想されていて、日本では4日(火)明け方に出現数が最も多くなります。

今年は月明かりの影響を受けないため、観測には好条件です。新年の願いを胸に、夜空を見上げてみませんか。

期待できる流星数は?

東京では放射点が23時頃から昇ってきて、このタイミング以降で流星が流れ始めます。放射点が高く昇る4日(火)明け方の明るくなり始める前が最も出現数が多くなります。

今年は流星のピークがほぼ新月の時期にあたるため、月明かりの影響を受けず、観測には絶好の条件です。アストロアーツ社によると、見晴らしが良く空が暗いところでは1時間あたり20個程度の観測が期待出来るとのことです。

流星は放射点の方向から流れますが、放射点の付近だけでなく全天のどこかに出現するので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにして観測するのがおすすめです。長い流星を見たい場合は、放射点から90度程度離れた方向が狙い目です。
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しぶんぎ座とは?

「しぶんぎ座」という星座に聞き覚えのない方もいるかもしれません。実はこちら、現在では存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。

現在の星座でいうと、うしかい座とりゅう座の境界あたりにありました。かつてあった「へきめんしぶんぎ座」の方向から流星が流れたように見えることから、「しぶんぎ座流星群」と名付けられています。

しぶんぎ座流星群の特徴 活動が活発な期間は短い

流星の元となる塵(イメージ)
しぶんぎ座流星群のもととなる塵の帯は、地球の公転面と直角に近い角度で交差するため、地球は塵の帯を短期間で抜けてしまいます。

このためしぶんぎ座流星群の活動は、ふたご座流星群やペルセウス座流星群など他の流星群に比べて、活発な期間(流れ星を多く観測できる期間)が短いという特徴があります。

なるべく3日(月)の深夜を見のがさないようにして、しっかりと防寒をして流星観測をお楽しみください。
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気になる当日の天気は

しぶんぎ座流星群見えるかな?
3日(月)深夜〜4日(火)明け方は、冬型の気圧配置となるため、寒気の影響を受けやすい天気分布となりそうです。日本海側の地域ほど雲に覆われ、流星観測は難しい空模様となる見通しです。

太平洋側の地域では観測のチャンスがありますが、日本海側からの雲の流れ込みや、太平洋沖で発生する雲の広がりによって雲の広がるところがあるかもしれません。

寒気の影響で強い冷え込みが予想されます。屋外での観測の際は、雪山装備のような万全の防寒が必須といえそうです。
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参考資料など

アストロアーツ 星空ガイド http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12294_ph220104