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縁起良く「だるま初日の出」登場 蜃気楼の一種

2022/01/01 09:28 ウェザーニュース

強く冷え込んだ元旦を迎えた2022年。この寒さが影響し、縁起の良い「だるま初日の出」が見られたところがありました。

空気の温度差により出現する一瞬の現象

太陽が水平線から顔を出した後、下側に太陽が伸びたように見えるこの現象は、一般的に「だるま太陽」や「だるま朝日」と呼ばれるもので、冬に時折見られる現象です。

空気の温度が高さ方向に急激に変化している状態の時に風景が歪んで見える「下位蜃気楼」現象によるもので、陸上で十分に冷やされた空気の層と、海面で暖められた空気の層とで温度差が大きくなり、下側に朝日の虚像が見えることで、だるま型になるとされます。

見える時間は数分もない、一瞬の現象です。

水平線の遠くまで雲がない場所でしかみられない

これが見られるためには、強い冷え込みに加えて、東南東方向の遠い水平線まで雲がないことが必要です。

冬型の気圧配置の日は、上空は晴れていても太平洋上で雲が発生することが多いため、初日の出のタイミングで目撃できればかなりラッキーといえそうです。
» 初詣・初日の出情報

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) sasori さん かずちー2号 さん 小林謙三(チーム謙三) さん