facebook line twitter mail

寒波の峠越えるも日本海側の雪続く 局地的に積雪急増も

2021/12/28 10:46 ウェザーニュース

週末から日本列島を襲った寒波は峠を越え、強い寒気の流れ込みは弱まりは始めました。

ただ、今日28日(火)も北日本や北陸などは依然として寒気に覆われたままで、局地的に雪の強まっている所があります。引き続き積雪の増加などに警戒が必要です。

青森市は37年ぶりの12月積雪100cm超え

今日も北海道や東北、北陸にかけての日本海側は雪雲に覆われ、断続的に雪が降っています。発達した雪雲をもたらすJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)は不明瞭になったものの、所々に活発な雪雲が見られます。

北海道道央では局地的に激しい雪となって、岩見沢市では朝3時の時点で40cmだった積雪(積もった雪の量)が、10時では76cmと急増しました。吹雪で視界も悪くなっていることから、道央道の一部区間は10時の時点で通行止めになっています。

東北や北陸でも雪の強まっている所があり、各地の10時の積雪は青森市が110cm、山形市で41cm、新潟県十日町市で105cmを観測しました。青森市で12月に積雪が100cmを超えるのは1984年以来37年ぶりです。

» このあとの積雪予想を確認(会員限定)

北海道は午後も強い雪や吹雪に警戒

28日(火)午後の雪・雨の予想
午後になると冬型の気圧配置はさらに弱まり、北陸から東北にかけては雪の止む所が多くなります。

北海道は最後まで寒気の影響が残るため、夕方にかけて雪の強まりやすい状況が続く見込みです。局地的には1時間に5~10cmの強い雪が降り、強い風で吹き溜まりになるような所では、さらに多くの雪が積もります。吹雪による視界不良や積雪急増による路面状況の悪化のおそれがありますので、警戒を続けてください。

また、週末からの一連の大雪で積雪が大幅に増えた地域では、屋根からの落雪や山間部での雪崩にも警戒が必要です。
» 72時間先までの積雪レーダーをアプリで見る

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
リーナさん