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表面や切り口に注目! おいしいゴボウの選び方

2022/01/08 17:13 ウェザーニュース

豚汁、鍋物に活躍するゴボウ。ゴボウの旬は10月〜12月の京野菜の一つでもある“堀川ゴボウ”、11〜2月の“滝野川ゴボウ”、主に関西を中心に1〜4月に出回る“葉ゴボウ”、4〜6月の“新ゴボウ”など種類によってさまざまです。

このゴボウ、見た目ではなかなか鮮度や味を見分けることが難しい野菜です。そこで、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんにおいしいゴボウの見分け方を伺いました。

最もポピュラー、滝野川ゴボウ

「現在出回っているゴボウは、ほとんどが滝野川ゴボウ系統です。品質が安定していて、1年中流通させることができるからです。といっても、やはりおいしいのは旬の今頃です」(吉田さん)

せっかく買うなら、鮮度がよく旨みがあるものを選びたいですね。何か選ぶポイントはありますか?

「1本丸ごと売られているものは、あまり太すぎずに太さが均一でまっすぐ、ひげ根が少ないものを選びましょう。また、表面に裂け目がないもの、肌のキメが細かく、みずみずしいものがオススメです。

また、切り口を見ると、中心に穴のような“す”や、黒い輪が入っていることがあるので、できるだけそういったものがないものを選ぶと良いでしょう。“す”や黒い輪ががあると、水分が飛んでパサパサになっていることが多く、旨みもなくなり食感も悪くなりやすいのです。

手頃なサイズにカットされてパック入りで売られているものは、切り口を見ることができます。こうしたカットゴボウは切り口を見て、“す”が入っておらず、中身がスカスカになっていないもの、黒ずみがなるべく少なく白に近いものを選んでください」(吉田さん)

買い置きなら泥付きゴボウ

ゴボウには泥付きと洗ったものとがありますが、違いはあるのでしょうか。

「ゴボウには土が付いたままの泥付きと洗いゴボウがあります。泥付きの方が日持ちしやすいので、すぐ食べずに買い置きするなら泥付きにします。

保存する場合は洗わず、そのまま新聞紙などにくるんで袋に入れ、できれば立てて冷蔵庫か冷暗所に置きます。といっても、時間が経つと風味が落ちてくるので早めに調理しましょう。洗いゴボウなら冷蔵庫の野菜室で保存しますが、2~3日の間に食べるようにしてください」(吉田さん)

ゴボウの皮は美味

ゴボウを調理する際、皮をむくか、むくとすればどこまでむくのかがわからない、という声を聞きます。

「ゴボウの香りや旨みは皮に含まれているので、泥や汚れはたわしなどでこすって洗い、できればそのままが良いのですが、気になるようなら包丁で表面をこそげ落とす程度に皮をむきます。水にさらすと茶色い水が出ますが、正体はポリフェノール類です。あまり水にさらすとうま味も出てしまうので、酢水にさっと浸ける程度にしましょう」(吉田さん)

ゴボウには水溶性、不溶性の食物繊維が豊富に含まれ、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも多く含まれています。年末年始の暴飲暴食で腸の調子が悪くなったなと思ったら、腸活に良いゴボウで整えましょう。

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