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2022年を前向きにしてくれる「英語の諺(ことわざ)」

2022/01/02 15:51 ウェザーニュース

令和4年、西暦2022年になりました。皆さま、あけましておめでとうございます。

今年の抱負に「英語の勉強をがんばる」ことを挙げている人もいるでしょう。

そこで今回は、お正月に関する日本の諺(ことわざ)の英訳と、「やる気の出る」英語の諺をいくつかご紹介します。

日本のお正月の諺を英語で言ってみよう

▼一年の計は元旦にあり=New Year’s Day is the key of the year.

「一年の計は元旦にあり」は「1年の計画はその年の初めに決めるのがよい」という意味です。そこから転じて「物事は初めに計画や準備を整えてから実行しなさい」という意味で使われることもあります。

前者の「1年間の計画はその年の初めに決めるのがよい」を英語ではどういうのでしょうか。複数の英訳が考えられますが、次のようにいうこともできます。

New Year’s Day is the key of the year.

直訳すると、「元日はその年の鍵である」。意訳すると、「1年の計画はその年の初めに決めるのがよい」になりそうです。

▼笑う門には福来(きた)る=Laughter is the key to happiness.

「笑う門には福来る」は「いつもニコニコと笑って暮らしている人の家には、自然に幸運が巡ってくる」という意味です。

これも複数の英訳が考えられます。一部を紹介しましょう。

Laughter is the key to happiness.

これは“New Year’s Day is the key of the year.”に似ていますね。 直訳すると、「笑いは幸福への鍵である」。確かに「笑う門には福来る」に通じます。

次のようにもいえます。

Fortune comes in by a cheerful home.

「幸運は楽しい家からやってくる」という意味。笑う門の「門」は家や家庭のことなので、“home”と訳すことができます。ただし、直訳して“gate”を当てることもあります。
“cheerful”を“merry”にして、

Fortune comes in by a merry home(gate).

でもよいでしょう。
ちなみに、この“merry”は“Merry Christmas”の“Merry”です。

2022年「やる気の出る」英語の諺

今年1年を前向きに歩むための英語の諺も紹介しましょう。

▼Where there's a will, there's a way.

この“will”は「意志」の意味で、“Where there's a will, there's a way.”は「意志あるところに道は開ける」と訳すことができます。

内心の意志は誰にも妨げられないものです。その自由意志に従って、道を切り開く。

「忙しくて、時間がないんだよ」
「人の目が気になって、自分のしたいことがなかなかできなくて……」
「やりたいことはあるけど、いつも長続きしないんだ」

……こうしたexcuse(言い訳)は胸に閉じ込めて、“Where there's a will, there's a way”の1年を意識してみてはどうでしょうか。

▼Easy come, easy go.
▼Slow and steady wins the race.


それぞれ「得やすいものは失いやすい」「ゆっくりで着実であると、競走に勝利する」という意味です。

Easy come, easy go.の“easy”は「簡単に、容易に」という意味の副詞です。「簡単に入るものは、簡単に出ていく」の意で、「得やすいものは失いやすい」と意訳できます。

Slow and steady wins the race.の“and”は“but”を使うこともできます。“but”だと「ゆっくりでも、着実に歩むと、競走に勝利する」といった意味になります。

人は誰でも簡単に得られることやものを期待しがちです。

ラクして大金持ちになりたい、努力せずに仕事や勉強ができるようになりたい……と思う人は多いでしょう。

しかし、Easy come(得やすいもの)は、easy go(失いやすい)であると、この諺は教えてくれます。

そして結局は、ゆっくりと着実に努力し続ける人が人生に勝利し(Slow and steady wins the race)、充実した人生を生きることができるのでしょう。


2022年、よい年にしたいですね。Good luck!!

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参考資料など

『スーパー・アンカー英和辞典 第3版』(学習研究社)、『早引き 場面別 ことわざ&四字熟語辞典』(ナツメ社)、『実用 ことわざ』(三興出版)、『広辞苑』(岩波書店)