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24時間で80cm以上の新たな雪 明日にかけて大雪に警戒を

2021/12/26 11:16 ウェザーニュース

今日26日(日)は日本列島に寒波が襲来し、強い冬型の気圧配置になっています。

日本海側の各地で断続的に強い雪が降っていて、積雪が急増。雪雲の一部は太平洋側まで拡大し、広い範囲で大雪に警戒が必要です。

昨夜から今朝にかけて積雪は急増

昨日25日(土)の午後から雪が強まり始めた北陸や東北の山沿いでは積雪が急増しています。昨日10時の時点で積雪が2cmだった新潟県妙高市・関山は今日10時で82cmと24時間で80cmの雪が一気に積もりました。そのほか、山形県大蔵村・肘折や長野県小谷村、鳥取県大山町などで24時間に50cm以上、積雪が増加しています。

今回の雪は山沿いだけでなく平野部の市街地でもまとまっていて、10時現在の積雪は富山市が36cm、福井市が22cm、京都府舞鶴市で20cm、鳥取市で13cmを観測しました。

10時30分時点で東北から山陰にかけての8の府県に大雪警報が発表中です。
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明日にかけてさらに100cm前後の雪が加わる

28日(火)夜までの積雪の予想
強い冬型の気圧配置はこれから明日27日(月)にかけてがピークで、断続的に強い雪が降る見込みです。

雪の降りやすい状況は28日(火)頃まで続き、新たに積もる雪の量は、秋田県から鳥取県にかけての山沿いを中心とする広い範囲で50cm以上、新潟県の山沿いの多い所ではさらに100cm以上に達する予想となっています。

短い時間で急激に積雪が増加するため、車での走行が困難になり立ち往生の発生するおそれがあります。また、すでに50~80cmの雪が積もっている上に、これだけの雪が加わりますので、山間部では雪崩の危険性が高まります。特に明日の夜までは厳重な警戒が必要です。

雪雲の一部は太平洋側にも広がり、近畿や東海でも積雪が予想されます。気温が低いため雪が積もりやすく、道路が積雪状態になる所もありますので、車の運転は細心の注意を払ってください。

風も強く吹雪による視界不良に警戒

26日(日)10時30分の風向・風速
風も強まっていて、10時30分までの最大瞬間風速は新潟県佐渡市・相川で28.3m/s、秋田市で24.9m/s、山形県酒田市で24.6m/sなど、北陸から北日本の日本海側で25m/s前後に達しています。北海道や東北の一部には暴風雪警報が発表中です。

雪が降っている地域では強い風によって吹雪となり、見通しが悪くなります。大雪や吹雪によって運転見合わせになっている鉄道路線があり、速度規制が行われている高速道路でも天候の悪化や事故の発生によって通行止めとなる可能性があります。

年末で移動の機会が増える時期です。気象情報に加えて最新の運行情報も確認するようにしてください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
観天望気さん