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雪道の必需品「スタッドレスタイヤ」の使用限界は 点検のポイント

2021/12/25 11:22 ウェザーニュース

凍結路面や雪道の運転にはスタッドレスタイヤの装着が欠かせません。ただ、装着しただけで安心とは言えません。しっかりとグリップが効くかどうかの点検はしているでしょうか?

オートバックスセブンIR・広報部の鈴木政和さんに、スタッドレスタイヤの使用限界を確かめる方法を教えてもらいました。
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プラットホームは使用限界を示すサイン

「スタッドレスタイヤの寿命を知るには、まずタイヤの溝の深さが目安になります」と鈴木さんは話します。
資料提供/オートバックスセブン
「スタッドレスタイヤには冬用タイヤとしての使用限界を視認できるプラットホームがあります。タイヤの側面をよく見ると矢印(↑)がついていて、その延長上のトレッド(接地)面の溝の中にある小さな盛り上がった部分がプラットホームです。

タイヤが擦り減って溝の深さが新品時の1/2(50%)に近づくのに伴い、このプラットホームがタイヤ表面に露出してきます。そうなると冬用タイヤとしての機能を発揮できなくなるので、プラットホームが出現したら買い替えが必要です」(鈴木さん)

ちなみに、タイヤの側面には△マークも印されており、その延長上の接地面の構の中にあるのがスリップサイン。こちらはタイヤ自体の使用限界を視認するための目印で、残り溝が1.6mm未満になっての走行は法令違反となるので、タイヤ交換をしないといけません。

経年変化で硬くなったタイヤもNG

溝がまだありプラットホームが表れないからと言って安心はできません。鈴木さんは硬さのチェックの必要性も説きます。

「スタッドレスタイヤはゴムをやわらかくすることで、雪や氷の凹凸路面に密着し、滑りにくくしています。しかし経年変化によってタイヤはやわらかさを失っていき、硬くなってグリップ能力が低下します。使い始めてから3年ほどするとタイヤは硬くなるので要注意。経過年数が4~5年になる前の買い替えをおすすめします」(鈴木さん)

では、タイヤを硬くさせない対策はあるのでしょうか?

「タイヤは適正な保管をすると長持ちすると言われています。直射日光が当たる場所や雨ざらしの場所に置いておくとタイヤは劣化が進むので、なるべく気温の変化が少なく、一定の湿度が保たれている場所に保管するよう心掛けてください」と鈴木さんはアドバイスします。

安全面からスタッドレスタイヤが本来の機能を有しているか確かめることは重要です。走行前にはプラットホームをチェックして、タイヤの状態を確認するようにしてください。タイヤの硬さやまだ使えるかが気になるようでしたら運転は控え、カーショップなどに相談しましょう。
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