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36年ぶりの寒い有馬記念か 寒波の中のグランプリ

2021/12/25 12:17 ウェザーニュース

26日(日)、千葉県・中山競馬場で今年の競馬を締めくくる有馬記念が行われます。今夜から襲来する寒波の影響で、極寒のグランプリとなりそうです。

晴れても気温は上がらず

日本列島の上空には真冬並みの強い寒気が流れ込み、週末は関東も厳しい寒さとなる見込みです。

特に寒気のピークとなる26日(日)は晴れるにも関わらず気温が上がりません。発走時刻前となる15時の中山競馬場付近の気温は5℃の予想。中山競馬場に近い船橋の平年の気温は15時で9.8℃ですので、かなりの低さです。

5m/s前後の北西風が予想されますので、屋外での体感温度はさらに低くなるとみられます。

近年にはないような厳しい寒さのグランプリ

過去の寒い有馬記念
グレード制が導入された1984年以降、レース時間に近い15時の気温が最も低かったのは、シンボリルドルフが連覇を果たした1985年の2.7℃、次いでイナリワンがオグリキャップを下した1989年の5.1℃となっています。5℃未満なら36年ぶりの寒さの中でのレースです。

馬は比較的寒さに強いと言われており、レースへの影響は馬場状態などに比べると大きくはないと考えられます。

一方で人にとっては厳しい寒さ。コロナウイルスの影響で入場者は制限されていますが、もしおでかけになる場合は、最大限の防寒が必要です。

▼過去の寒い有馬記念(気温はアメダス船橋の15時)
 1985年12月22日 2.7℃(シンボリルドルフ)
 1989年12月24日 5.1℃(イナリワン)
 2014年12月28日 7.4℃(ジェンティルドンナ)
 2011年12月25日 7.4℃(オルフェーヴル)
 2002年12月22日 7.4℃(シンボリクリスエス)

なお、昨夜から今朝にかけて周辺では雨が降り、降水量は船橋の観測点で5.5mmを観測しました。今日の午後から明日26日(日)はまとまった雨が降ることはなく、良馬場で行われる見通しです。
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