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今夜は雪の範囲が急速に拡大 寒波による大雪・吹雪に警戒

2021/12/25 11:40 ウェザーニュース

今日25日(土)は次第に冬型の気圧配置が強まります。すでに寒気が流れ込んでいる北日本は雪の降っている所が多く、寒気が南下する今夜には急速に雪の範囲が広がる見込みです。広域で大雪となるおそれがありますので、警戒が必要です。

北日本はすでに雪の所が多い

今朝は低気圧が関東の沖を進んでいます。大陸からは優勢な高気圧が日本付近に張り出し、西日本や北日本から冬型の気圧配置に変わってきました。すでに寒気に覆われている北日本は雪の降っている所が多く、一部では強く降っています。

昨夜21時から今朝9時までの12時間で青森県弘前市は新たに16cmの雪が積もりました。東北は低気圧の影響を受けている太平洋側も雪で、9時時点の積雪は青森県八戸市で12cm、岩手県宮古市で7cmを観測しています。
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今夜にかけて雪の範囲が拡大

25日(土)夜の雪・雨の予想
今夜になると冬型の気圧配置は強まり、平地で雪を降らせる目安の上空1500m付近で-6℃以下の寒気が日本列島の大部分を覆います。

今夜の雪雲、雨雲の予想では、北海道から北陸までほとんどの所が雪となっています。特に北陸の内陸部から山沿いにかけては活発な雪雲がかかって、雪が強まる見込みです。

西日本でも内陸部は雪の所が多く、紀伊山地や四国山地まで雪の範囲が広がる予想です。雨から雪に変化することで、路面状況が急速に悪くなるおそれがあります。
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広範囲で50cm以上の積雪増加に

28日(火)夜までの積雪の予想
強い寒気は明日26日(日)~27日(月)をピークに、28日(火)頃まで日本列島の上空に居座ります。この冬になって最も強い寒波で、日本海側の広い範囲で大雪が続く見込みです。

今夜から28日(火)夜までの3日間で新たに積もる雪の量は、北陸の山沿いで1mを超える予想となっています。東北から山陰は内陸部の広い範囲で50cm以上が予想され、市街地でもドカ雪となる見込みです。積雪が急増することによって、それまでは普通に通行できた道路でも走行が困難になります。やむを得ず車での移動を行う場合は最大限の準備が必要です。
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また、寒気が強いため名古屋市を含む濃尾平野や関西エリアでも一部で積雪が予想されます。普段雪があまり降らない地域でも積もる所がありますので、年末の準備や帰省などで移動をする時は十分に注意をしてください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)