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今夜は満月「コールドムーン」 2021年で最も遠い満月

2021/12/19 15:32 ウェザーニュース

今日12月19日(日)は今年最後の満月で、13時36分頃に満月の瞬間を迎えます。2021年の中で、地球から最も遠い満月でもあります。

今日は関東を含めて太平洋側ほど晴れるため、満月を楽しむことができそうです。日本海側は雲が広がりやすく、雨や雪が強く降るところもあります。ただ、東北や山陰では、雲に隙間ができる可能性もありそうです。

月の満月、英語で“Cold Moon”

農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは12月の満月を「コールドムーン(Cold Moon/寒月)」と呼ぶようです。

今年地球から最も遠い満月

2021年 最も近い満月と遠い満月の比較
12月の満月は、2021年に起きる満月としては最も遠い位置にあります。月は昨日12月18日(土)11時15分に遠地点(地球から最も遠ざかる点)を通過し、今日19日(日)13時36分に満月となります。

満月のときの地心距離(地球の中心と天体の中心の間の距離)は約40万6000キロメートル、月の視直径(角度で表す天体の見かけの大きさ)は29分26秒角です。

2021年で最も近い満月は5月26日でした。その時の満月と比較すると、視直径は約12%小さく、約22%暗くなります。直接並べての比較はできないため、差は分かりづらいですが、しっかり防寒をして今年最遠の満月をお楽しみください。
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現象おさらい 満月とは

太陽、月、地球の位置関係
月は自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射することで輝いて見えています。

そして、太陽の光が当たっている月面の半球が地球から見てどちらを向いているかによって、三日月や上弦、満月、下弦など、見かけ上の形が変わります。

地球から見た太陽の方向を基準に、太陽の方向と月の方向の黄経差が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。
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満月(コールドムーン)を生中継

配信日時:19日(日)18時~

ウェザーニュースでは19日(日)18時~に、今年一番小さい満月を生中継でお届けします。

参考資料など

The Old Farmers' Almanac
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_l.cgi