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「降雪量」とは 積雪とはどう違う?

2021/12/18 15:53 ウェザーニュース

冬になると天気予報やニュースで「降雪量」「積雪深」などという表現をよく耳にします。降雪は雪が降ること、積雪は積もった雪のことを指します。

今日12月18日(土)の札幌では、積雪深(厚み)がいちども55cmに達していませんが、「24時間降雪量は55cm」と記録されています。 どう測った数字が55cmなのかわかりますか?

「積雪深」は測れるが「降雪」は直接測れない

「積雪深」はある時点での積雪の厚みをさします。気象観測ではレーザー光などを使って地面から雪面までの高さを測定し、積雪深の記録としています。

一方で「降雪量」は雨量と違って直接的に測る手段がないため、1時間ごとの積雪深の増加差分のことを、気象観測では「降雪量」と呼んでいます。「24時間降雪量」と言った場合には、この降雪量の累積のことをいいます。

積雪深は圧縮されて自然に減る

「積雪深」「降雪量」と積雪増加量のイメージ
雪が降れば積雪深は増えますが、積もった雪は融解や昇華で消失したり、雪自身の重みで圧縮されることにより、雪の厚みが自然に減ってしまいます。ですので「降雪量」を記録する場合には、減った分はカウントせず、増加した分だけを加算します。

例えば、図の青い棒グラフは毎正時の積雪深の観測値を示します。緑の枠で囲まれた部分が1時間ごとの「降雪量」です。

この増加分を加算したものが、「ある期間の降雪量」というわけです。この図の場合は、9時と18時の積雪深を比べると10cmしか増えていませんが、9時間降雪量は16cmとなります。

降雪量は統計に向くが、イメージしづらい

このように「降雪量」は降った雪の量の統計を示すのには向いているのですが、数値がそのまま積雪の増加となるわけではないので、一般の利用者からはイメージが難しいという問題もあります。

今日12月18日(土)の場合、札幌ではいちども積雪深(雪の厚み)が55cmに達していませんが、24時間降雪量は55cmと記録されています。

ウェザーニュースでは今後の予測を提供する際に、降雪量予測に加えて補助的に「積雪増加予測」を提供していて、実際の雪の厚みがどのくらい増えるのかを直感的にお伝えしています。
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