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北陸や長野で1時間に10cm近い強雪 積雪急増による立ち往生警戒

2021/12/17 21:07 ウェザーニュース

今日17日(金)夜になって、北陸や長野などの山沿いで積雪が急増しています。1時間に10cm近い雪の降っている所があり、今夜は警戒が必要です。

北陸や長野など山沿いで激しい雪

日本海では北よりの風と西よりの風がぶつかり合うことで、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されています。上空の強い寒気が南下することで、JPCZの周辺では雲が発達しやすい状況です。

発達した雲は北陸などに次々と流れ込み、気温が下がっている山沿いを中心に強い雪を降らせています。19時から21時のわずか2時間で長野県野沢温泉村で17cm、新潟県津南町で13cmの雪が一気に積もりました。

広い範囲での激しい雪は長くは続かないものの、明日18日(土)の朝にかけても局地的には1時間に5~10cm前後のペースで雪が積もる見込みです。

立ち往生のリスクが高まる

立ち往生リスク予測
ウェザーニュースの分析では、6時間で35cm以上の雪が積もると立ち往生のリスクが高まると考えられます。今回の雪の降り方はこれを上回るようなペースです。

積雪が急増することによって、それまでは普通に通行できた道路でも走行が困難になります。立ち往生リスク予測では、激しい雪が降っている群馬県から新潟県を通る国道17号や、長野県から新潟県を通る国道18号などで特に警戒が必要です。

風も強く、吹雪で視界が非常に悪くなっています。今夜から明日18日(土)朝の走行はできるだけ避け、やむを得ない場合は最大限の準備が必要です。
» このあとの積雪予想を確認(会員限定)

濃尾平野など明日朝にかけて積雪のおそれ

発達した雲の一部は若狭湾から濃尾平野まで拡大し、名古屋と岐阜では初雪を観測しました。20時30分の時点では気温が3℃前後と高いため、すぐに積もる心配はありません。

ただ、寒気がさらに南下する明日の未明から早朝にかけては気温が0℃近くまで下がる予想で、雪が降った場合は積もりやすくなります。愛知県や岐阜県、三重県の内陸部では道路が白くなるくらいの雪が積もる見込みです。雪がそれほど積もらなくても気温の低下によって路面凍結のおそれもあります。

近畿や中国地方でも同様のリスクがありますので、明日の朝、特に早い時間に車で移動を予定されている場合は、路面状況に十分な注意が必要です。
» 路面凍結予報(会員向け)

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
エクリプス310さん