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JPCZの影響で北陸は100cm超のドカ雪か 西日本日本海側も本格的な積雪に

2021/12/16 16:01 ウェザーニュース

明日17日(金)は次第に冬型の気圧配置が強まります。今季最も強い寒気が流れ込んで、北陸の山沿いを中心に大雪となり、西日本の日本海側も本格的に雪の積もる所が多い見込みです。

西から冬型の気圧配置が強まる

明日の朝、前線を伴った低気圧が関東付近、もう一つの別の低気圧が北日本を通過します。大陸からは勢力の強い高気圧が張り出して、西から冬型の気圧配置が強まっていく見込みです。平地で雪の降る目安となる、上空1500m付近で-6℃のラインは夜になると日本列島の大部分を覆います。

北海道は広い範囲で朝から雪、東北や北陸は夕方以降、次第に雪に変わってきます。西日本でも近畿北部から山陰など日本海側を中心に雪となり、雪雲は瀬戸内側や濃尾平野にも広がる予想です。

広島や名古屋などで初雪の可能性があります。郊外ではうっすらと雪が積もって路面凍結の可能性も出てきますので油断ができません。

JPCZが形成され北陸に発達した雪雲

17日(金)夜の雲の予想
冬型が強まる明日夜の雲の分布を見ると、日本海から北陸にかけて、発達した雲の帯が形成される予想となっています。

朝鮮半島の北部に位置する長白山脈によって二分された冷たい風が合流して形成された雲の発達しやすいライン、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)による雲です。周辺に比べて積乱雲が高い所まで発達し、それが北陸や東北南部に次々と流れ込んで強い雪を降らせます。

JPCZがかかると短時間で急激に積雪が増加しますので、特に警戒が必要です。

山沿いの多い所は100cm超の積雪も

17日(金)~18日(土)の積雪の予想
明日17日(金)から18日(土)にかけての48時間で予想される新たな積雪は、JPCZの影響を受けるとみられる北陸や山形県の山間部で特に多くなっています。

特に新潟県中越から群馬県北部にかけての山間部や、富山県東部の山間部は80%以上の確率で50cm以上の雪が降る予想です。短時間で急速に積雪が増加し、局地的には100cmを超えるドカ雪となるおそれがあります。急激に積雪が増加するため、標高の高い道路では立ち往生の発生に警戒をしてください。

北海道から北陸にかけては市街地でも10cmを超えるような雪の積もる所があり、西日本の日本海側でも今季初の本格的な積雪が予想されます。車で市街地を走行する場合に、冬用タイヤや滑り止めの必要な所が出てきますので、運転には十分な注意が必要です。
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風も強まり吹雪にも警戒

風雪のピークの時間帯
等圧線の間隔が非常に狭くなり、各地で風も強まります。風のピークは西日本が17日(金)の午後、東日本は17日(金)の夜、北日本は18日(土)の朝になる見込みです。

ピークの前後を中心に吹雪となり視界不良となります。吹き溜まりのできる所もあり、車での移動が困難になると考えられます。移動はできるだけ雪や風の強いタイミングを避けるようにしてください。
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