■ポイント■
・全国の約5割が「普通」と回答・名所への取材結果は約6割が「普通」
・西日本は取材結果と感覚の「早め」と「遅め」の割合が逆
沖縄を除く全国のウェザーニュースアプリのユーザーに、今年の紅葉の見頃時期がどうだったかを伺いました。
※「早かった」「遅かった」「普通」から回答
調査実施日:2021年12月1日(水)〜3日(金)
回答数:8,354人
ユーザー調査と取材データ 西日本の感覚に差
紅葉の見頃時期がどうだったかについて、ユーザー調査と取材結果を比較していきます。
全国的に“平年並み”の印象
ユーザー調査の結果、全国の約半数が「普通(=平年並)」と回答しました。(紅葉の見頃時期 左の円グラフ)
エリア別に見ると中国や四国、九州は「遅かった」の割合が多めの結果になっています。
エリア別に見ると中国や四国、九州は「遅かった」の割合が多めの結果になっています。
取材結果は…西日本の感覚にズレ
ウェザーニュースが毎年名所に取材しているデータで今年の見頃時期を平年と比較したところ、全国の約6割が「普通(=平年並)」となり、「早かった」「遅かった」の割合はほぼ同じとなっています。(紅葉の見頃時期 右の円グラフ)
エリア別に見ると、特に北海道や四国、九州で「早かった」ところが多く、東北や北陸、甲信、東海は「遅かった」ところが多くなっています。
ユーザー調査結果と比較すると、東北や北陸、甲信、東海は印象通りとなった一方で、西日本は「早め」と「遅め」の割合が逆となりました。
この感覚のズレの要因としては、名所とアプリユーザーが見る場所の差が一番大きいと考えられます。なぜユーザー感覚と取材データに差が開いたのでしょうか。
エリア別に見ると、特に北海道や四国、九州で「早かった」ところが多く、東北や北陸、甲信、東海は「遅かった」ところが多くなっています。
ユーザー調査結果と比較すると、東北や北陸、甲信、東海は印象通りとなった一方で、西日本は「早め」と「遅め」の割合が逆となりました。
この感覚のズレの要因としては、名所とアプリユーザーが見る場所の差が一番大きいと考えられます。なぜユーザー感覚と取材データに差が開いたのでしょうか。
色づきと気温の関係に注目
葉の色づきを左右する大きな要因は「冷え込み」です。木によって個体差はありますが、最低気温が約8℃以下になると紅葉が始まると言われています。
西日本の見頃時期の印象と名所への取材結果にズレが生じた要因を考察するために、秋の最低気温の傾向を見ていきましょう。
西日本の見頃時期の印象と名所への取材結果にズレが生じた要因を考察するために、秋の最低気温の傾向を見ていきましょう。
10月下旬の冷え込みの影響が大きかった可能性
10月中旬までは平年よりも気温がかなり高かった一方で、10月下旬は強い寒気の影響を受けて一気に冷え込みました。西日本の名所は山沿いが多く、この10月下旬の急激な冷え込みの影響を大きく受け、一気に紅葉が進んだと考えられます。
一方で、アプリユーザーが見ていると思われる平野部が色付くのは11月中旬以降がメイン。10月下旬の急激な冷え込みはあまり影響しなかったと考えられます。
また、今年は「一気に色づいた」という名所が多くなりましたが、平野部が色付く時期は気温の変化があまり無く、「だんだん色づいた」という印象になったために「遅めだった」という感覚になった可能性も考えられます。
今年もコロナウイルスの影響で、近所の公園などの状態を回答してくれた方が多かったのも関係しているかもしれません。
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一方で、アプリユーザーが見ていると思われる平野部が色付くのは11月中旬以降がメイン。10月下旬の急激な冷え込みはあまり影響しなかったと考えられます。
また、今年は「一気に色づいた」という名所が多くなりましたが、平野部が色付く時期は気温の変化があまり無く、「だんだん色づいた」という印象になったために「遅めだった」という感覚になった可能性も考えられます。
今年もコロナウイルスの影響で、近所の公園などの状態を回答してくれた方が多かったのも関係しているかもしれません。
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