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関東北部などでは夕暮れの空に吊るし雲が発生

2022/01/27 18:34 ウェザーニュース

今日27日(木)は栃木県や群馬県など関東北部でつるし雲が見えています。

つるし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「つるし(吊るし)雲」と呼ばれています。

吊るし雲とは

吊るし雲のメカニズム
吊るし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、一度出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「吊るし雲」と呼ばれています。

吊るし雲は
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という状況の時に発生しやすくなります。

上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。

時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

冬型の気圧配置で風が強まる

今日は冬型の気圧配置となり、栃木県大田原市で最大瞬間風速17.9m/sを観測するなど関東北部で風が強く吹いています。このため山の風下側でつるし雲が発生したと見られます。

明日にかけても同じような気圧配置が続くため風の強く吹くことがある見込みです。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
aki32さん