国内:群発地震のトカラ列島で震度5強
9日(木)11時05分頃、トカラ列島近海を震源とするマグニチュード6.1、深さ14kmと推定される地震が発生しました。この地震で鹿児島県十島村・悪石島で最大震度の5強、小宝島で震度4、諏訪之瀬島と奄美市で震度3を観測しています。
先週末から続く一連の活動で、最大規模の地震です。トカラ列島近海の地震活動で、震度5強の揺れを観測するのは2000年10月2日以来、浅い震源でマグニチュード6以上の地震が発生するのは1960年5月18日のマグニチュード6.2以来、61年ぶりです。(1968年5月に深さ153kmでマグニチュード6.1の地震の記録あり)
地震のメカニズムは北西ー南東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。2000年に震度5強を観測した時と同様のメカニズムです。
先週末から続く一連の活動で、最大規模の地震です。トカラ列島近海の地震活動で、震度5強の揺れを観測するのは2000年10月2日以来、浅い震源でマグニチュード6以上の地震が発生するのは1960年5月18日のマグニチュード6.2以来、61年ぶりです。(1968年5月に深さ153kmでマグニチュード6.1の地震の記録あり)
地震のメカニズムは北西ー南東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。2000年に震度5強を観測した時と同様のメカニズムです。
活動は収まる傾向も油断せずに
トカラ列島近海の地震活動は4日(土)の昼頃から活発化しました。震度1以上の有感地震の回数は10日(金)24時までに277回に達しています。
日別の地震回数を見ていくと5日(日)が最も多い87回。震度5強の地震が起きた9日(木)は36回とやや多かったものの、10日(金)は5回に留まり、活動全体としては収まる傾向です。
ただ、同じ震度5強の揺れが起きた2000年10月の活動の際は、活発な状態が落ち着いてから約3週間ほど経ってから震度4の地震が発生しました。もうしばらくは強い揺れに対して注意をしておく必要があります。
日別の地震回数を見ていくと5日(日)が最も多い87回。震度5強の地震が起きた9日(木)は36回とやや多かったものの、10日(金)は5回に留まり、活動全体としては収まる傾向です。
ただ、同じ震度5強の揺れが起きた2000年10月の活動の際は、活発な状態が落ち着いてから約3週間ほど経ってから震度4の地震が発生しました。もうしばらくは強い揺れに対して注意をしておく必要があります。
世界:アメリカ・オレゴン州の沖で地震が多発
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震は前述のトカラ列島近海で発生したマグニチュード6.0(USGSによる解析値)です。
今回注目する地震はアメリカ西海岸の地震です。オレゴン州の沖合で日本時間の8日(水)頃から地震活動が活発になり、マグニチュード5前後の地震が多発しています。
最大のものは8日(水)9時36分頃と、10時21分頃に発生したマグニチュード5.8です。震源は10kmと浅いものの、陸地から少し離れているため、揺れによる影響は出ていません。地震のメカニズムはいずれも横ずれ型と解析されています。
この領域は北米プレートと太平洋プレートの間に、比較的小さな「ファンデフカプレート」と呼ばれるプレートが挟まっています。ファンデフカプレートが北米プレートに沈み込んでいる領域はカスケード沈み込み帯と呼ばれ、過去には超巨大地震が発生したと考えられています。ただ、今回の震源は太平洋プレートとの境界のトランスフォーム断層付近と見られ、津波を引き起こすような大きな地震になる可能性は低いと考えられます。
今回注目する地震はアメリカ西海岸の地震です。オレゴン州の沖合で日本時間の8日(水)頃から地震活動が活発になり、マグニチュード5前後の地震が多発しています。
最大のものは8日(水)9時36分頃と、10時21分頃に発生したマグニチュード5.8です。震源は10kmと浅いものの、陸地から少し離れているため、揺れによる影響は出ていません。地震のメカニズムはいずれも横ずれ型と解析されています。
この領域は北米プレートと太平洋プレートの間に、比較的小さな「ファンデフカプレート」と呼ばれるプレートが挟まっています。ファンデフカプレートが北米プレートに沈み込んでいる領域はカスケード沈み込み帯と呼ばれ、過去には超巨大地震が発生したと考えられています。ただ、今回の震源は太平洋プレートとの境界のトランスフォーム断層付近と見られ、津波を引き起こすような大きな地震になる可能性は低いと考えられます。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。