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薄雲が広がる近畿や東海の空に環天頂アークが出現

2021/12/10 09:03 ウェザーニュース

今日10日(金)の日本列島は高気圧圏内で晴れている所が多くなっています。高気圧の中心から少し離れていることもあって上空の高い所には薄い雲が広がり、近畿や東海を中心に虹色現象が現れました。

空の高い所に弓なりの虹

兵庫県西宮市の空に現れたのは「環天頂アーク」です。

環天頂アークは太陽の中心から上方46度前後の空の高い所に出現します。弓なりの美しい虹色を描き出すことから、逆さ虹とも呼ばれます。太陽高度が22度前後の時に最もはっきり現れ、日の出の2時間後や日没の2時間前が見えやすい時間帯です。

今の時期は日の出が遅く、西宮市では7時前くらいですので、環天頂アークも朝の比較的遅い時間帯に見ることができます。

午後は関東や東北で見られる可能性

岐阜県海津市 幻日
環天頂アーク以外にも、太陽と同じ高さに現れる幻日が見えた所もありました。

これから午後にかけては薄雲の広がりやすい地域が、関東や東北など東に移っていく見込みです。「巻雲」と呼ばれる刷毛ではいたような雲が広がっている時は、虹色現象が現れる可能性が高くなります。空の様子に注目してみてください。

※太陽を肉眼で見ると失明などのおそれがあり危険です。直接太陽光を目に入れないよう注意してください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ミルココさん
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