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大掃除はゴキブリ退治の好機 注意すべき場所は?

2021/12/10 06:03 ウェザーニュース

年末が近づき大掃除の季節がやってきました。夏に比べると遭遇する機会の減るゴキブリも、大掃除の際に退治してしまうのがおすすめです。

冬のうちにゴキブリを退治しておくために、注目すべき場所などを教えてもらいました。

冬の間は休眠しているゴキブリも

「家で見かけるクロゴキブリは幼虫も含めて冬の間は休眠していることが多いですが、暖かい環境では休眠しないことがあります。飲食店に多いチャバネゴキブリや、都市部で増加しているワモンゴキブリは冬でも休眠しないので活動しています」と言うのは、アース製薬研究部生物研究課の有吉立課長です。

休眠しているクロゴキブリは、見つかってもじっとして動きません。活動しているゴキブリも冬は動きが鈍いので、殺虫剤を噴射するなどして容易に退治できるそうです。

隙間が大好きなゴキブリ

冬の時期にゴキブリはどこに隠れているのでしょうか。

「ゴキブリは自分の腹面と背面がぴったりつくところを好みます。クロゴキブリの成虫なら7〜10mmくらいの隙間に隠れていることが多いです。大掃除では食器棚、タンス、サイドボードなど重い家具を動かしますが、その家具と壁の隙間に隠れているゴキブリが見つかることがあります」(有吉課長)

思いがけないところにゴキブリが隠れていることもあるそうです。

「冬も活動するゴキブリは暖かいところが好きなので、冷蔵庫や洗濯機のモーター付近、炊飯器の下、電気ポットの中に隠れていることがあります。電気ポットのお湯をカップ麺に注いだらチャバネゴキブリが混入したという事例もあります」(有吉課長)

ゴキブリの卵鞘も処理を

ゴキブリは卵鞘(らんしょう)と呼ばれる卵でも越冬します。黒っぽい長さ1cmくらいの豆状の卵鞘には20〜30個の卵が入っていて、暖かくなると孵化します。ゴキブリが卵鞘を生みつけるのはどういう場所でしょうか。

「湿度が高く暗いところが多いです。湿度が100%に近づくほど孵化率が上がりますから。具体的にはキッチンのシンク下、キャビネットの隅、引き出しの中、家具の裏などです。卵鞘は薬剤が効かないので、潰すかそれがイヤな方は2重の袋に入れてゴミとして捨てましょう」(有吉課長)

1年の汚れを落とす大掃除。今年、家の中に出没したゴキブリも一緒に退治してはいかがでしょうか。

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