国内:山梨県東部・富士五湖でM4.8
3日(金)6時37分頃、山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュード4.8、深さ19kmと推定される地震が発生しました。この地震で山梨県大月市で最大震度5弱、神奈川県相模原市や厚木市などで震度4、関東の広い範囲で震度3を観測しています。
この地震の約4時間前の2時18分頃にはマグニチュード4.1(最大震度4)、2時23分頃にはマグニチュード3.6(最大震度3)の地震が発生していました。今回の震度5弱の地震も含めて、3回の地震はいずれも北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されており、一連の活動と考えられます。
山梨県東部・富士五湖を震源とする震度5弱以上の地震は、2012年1月28日のマグニチュード5.4の地震以来です。また、1996年3月にはマグニチュード5.5、1983年にはマグニチュード6.0の地震が起きるなど、マグニチュード5~6の地震が度々発生しています。
政府の地震調査研究推進本部は、この領域の深さ10~30kmの地震活動は伊豆半島が陸側のプレートに衝突するために生じると考えられているとしています。地震のメカニズムや震源の位置が離れていることなどから、現時点で富士山の火山活動との関係性はみられていません。
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この地震の約4時間前の2時18分頃にはマグニチュード4.1(最大震度4)、2時23分頃にはマグニチュード3.6(最大震度3)の地震が発生していました。今回の震度5弱の地震も含めて、3回の地震はいずれも北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されており、一連の活動と考えられます。
山梨県東部・富士五湖を震源とする震度5弱以上の地震は、2012年1月28日のマグニチュード5.4の地震以来です。また、1996年3月にはマグニチュード5.5、1983年にはマグニチュード6.0の地震が起きるなど、マグニチュード5~6の地震が度々発生しています。
政府の地震調査研究推進本部は、この領域の深さ10~30kmの地震活動は伊豆半島が陸側のプレートに衝突するために生じると考えられているとしています。地震のメカニズムや震源の位置が離れていることなどから、現時点で富士山の火山活動との関係性はみられていません。
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国内:紀伊水道ではM5.4
3日(金)9時58分頃には紀伊水道を震源とするマグニチュード5.4、深さ18kmと推定される地震が発生しました。この地震で和歌山県御坊市で最大震度5弱、和歌山県有田市や田辺市、徳島県阿南市、美馬市、香川県さぬき市、兵庫県南あわじ市、三重県熊野市など広い範囲で震度4の揺れを観測しています。
地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析されています。
紀伊水道を震源とする地震で震度5弱以上の揺れを観測した記録はないものの、地震計の数が少なかった1948年にはマグニチュード6.7の大きな地震が発生しました。震源に近い地域では激しい揺れに見舞われて、家屋の損壊などにより死傷者が出ています。
地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析されています。
紀伊水道を震源とする地震で震度5弱以上の揺れを観測した記録はないものの、地震計の数が少なかった1948年にはマグニチュード6.7の大きな地震が発生しました。震源に近い地域では激しい揺れに見舞われて、家屋の損壊などにより死傷者が出ています。
プレート境界よりは浅い地震
今回の震源付近におけるプレート境界の深さは30km程度と考えられています。2001年以降の震源の分布を見ると、プレート境界とみられる地震は紀伊半島の南端で深さ20~30km程度、今回の震源周辺では30~40km程度で多く発生しています。
また、それとは別に深さ10~20km程度の所で地震が多く起きており、今回はこちらのタイプの地震とみられます。(図内右枠の南北断面を参照)
3日(金)の地震は南海トラフ巨大地震で想定されているプレート境界で起きたものではありません。ただ、政府の地震調査研究推進本部は南海トラフ巨大地震が10年以内に発生する確率が30%程度、30年以内に発生する確率が70~80%としています。今回の地震が直接的な影響を及ぼさないとしても、今後の地震発生に対する備えは引き続き欠かせません。
また、それとは別に深さ10~20km程度の所で地震が多く起きており、今回はこちらのタイプの地震とみられます。(図内右枠の南北断面を参照)
3日(金)の地震は南海トラフ巨大地震で想定されているプレート境界で起きたものではありません。ただ、政府の地震調査研究推進本部は南海トラフ巨大地震が10年以内に発生する確率が30%程度、30年以内に発生する確率が70~80%としています。今回の地震が直接的な影響を及ぼさないとしても、今後の地震発生に対する備えは引き続き欠かせません。
国内:トカラ列島で4日(土)から群発地震
4日(土)昼頃から鹿児島県奄美地方・トカラ列島近海で地震が多発しています。4日(土)12時32分頃のマグニチュード2.9、最大震度1が最初の有感地震で、19時48分にはマグニチュード4.0、最大震度3の地震が発生しました。その後も地震は続き、5日(日)10時の時点で有感地震は87回、そのうち震度3の地震は6回を数えています。
トカラ列島近海ではこうした群発地震がしばしば発生しています。最近では今年4月9日頃から地震が頻発し、4月10日には1日で100回を超える有感地震が起きました。活動のピークだった10日から12日の3日間で、有感地震は229回、震度3は15回、震度4を5回観測しています。
過去の活動から活発な状況は数日程度続くケースが多く、最大震度は4~5強程度に達する可能性があります。しばらくは強い揺れに対する注意が必要です。
トカラ列島近海ではこうした群発地震がしばしば発生しています。最近では今年4月9日頃から地震が頻発し、4月10日には1日で100回を超える有感地震が起きました。活動のピークだった10日から12日の3日間で、有感地震は229回、震度3は15回、震度4を5回観測しています。
過去の活動から活発な状況は数日程度続くケースが多く、最大震度は4~5強程度に達する可能性があります。しばらくは強い揺れに対する注意が必要です。
世界:鳥島近海のM6.3が今期間の最大
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も大きな地震はパプアニューギニアと日本の鳥島近海で発生したマグニチュード6.3です。
日本時間の11月30日(火)夜に鳥島近海を震源とする、マグニチュード6.3、深さ6kmの地震が発生しました(気象庁の解析はマグニチュード6.4、深さ90km)。この地震では関東から東北にかけての広い範囲で震度1~2の揺れを観測しています。
鳥島近海は太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界に当たり、地震が多い地域です。深さが10kmに満たないような浅い地震から、深発地震まで様々なタイプの地震が起きています。
今回のようにプレート境界の近くでは比較的浅い所のが震源のマグニチュード6クラスの地震がしばしば発生しています。2016年9月には深さ50kmでマグニチュード6.5、2015年5月には深さ45kmでマグニチュード6.6の地震が起きました。深発地震では規模の大きなものが目立ち、2012年にはマグニチュード7.0、最大震度4を観測する地震が発生しています。
日本時間の11月30日(火)夜に鳥島近海を震源とする、マグニチュード6.3、深さ6kmの地震が発生しました(気象庁の解析はマグニチュード6.4、深さ90km)。この地震では関東から東北にかけての広い範囲で震度1~2の揺れを観測しています。
鳥島近海は太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界に当たり、地震が多い地域です。深さが10kmに満たないような浅い地震から、深発地震まで様々なタイプの地震が起きています。
今回のようにプレート境界の近くでは比較的浅い所のが震源のマグニチュード6クラスの地震がしばしば発生しています。2016年9月には深さ50kmでマグニチュード6.5、2015年5月には深さ45kmでマグニチュード6.6の地震が起きました。深発地震では規模の大きなものが目立ち、2012年にはマグニチュード7.0、最大震度4を観測する地震が発生しています。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。