29日(月)は冬型の気圧配置が弱まって移動性の高気圧に覆われるため日本海側でも天気が回復し、全国的に穏やかに晴れる見込みです。放射冷却現象が強まり、冷え込む所が多くなります。

放射冷却は晴れて雲がない時に顕著に起こります。雲がある場合は地表面からの赤外線をいったん雲が吸収し、その一部を再び地表面に向かって放出しするため、気温の低下が妨げられます。

また、空気中の水蒸気が多いと、水蒸気が雲と同じような役目をし、風が強いと地面付近の冷えた空気が上にある暖かい空気と混ざり合って気温の低下を妨げます。

29日(月)の朝は晴れて空気が乾燥し、風が弱いという、放射冷却現象が強まる条件が揃う見込みです。

29日(月)朝の気温分布の予想を見ると、濃い青色や白で表示される氷点下のエリアが、西日本や東日本の内陸部に広がっています。平野部でも5℃未満を示す水色の地域が目立ちます。今シーズン一番の冷え込みになる所が多い見込みです。

各地の最低気温は東京都心が4℃、名古屋市で3℃と12月中旬並みの寒さ。札幌市は－2℃まで下がる予想となっています。

週末から週明けにかけて冬本番の到来を感じさせるような冷え込みとなりますので、真冬用の厚手の防寒具などを準備しておくと良いかもしれません。
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