とぎ汁も余す必要なし!
新米の時季は、ごはんを炊く回数も増えるものです。管理栄養士の柴田聡美さんは、「米のとぎ汁をそのまま流してしまうのは待って! ぬかに含まれる有効成分が溶け出しています」といいます。
「米のとぎ汁には、ぬかに含まれる脂質やデンプン、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどの有効成分が含まれています。
昔の人はその効果をよく知っていて、掃除や料理などに活用していました。そのまま捨てるのではなく、ぜひ再利用してください。洗剤などの使用量も減らせます」(柴田さん)
「米のとぎ汁には、ぬかに含まれる脂質やデンプン、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどの有効成分が含まれています。
昔の人はその効果をよく知っていて、掃除や料理などに活用していました。そのまま捨てるのではなく、ぜひ再利用してください。洗剤などの使用量も減らせます」(柴田さん)
米のとぎ汁、再利用法3選
(1)野菜のアク抜きなど下ごしらえ
ごぼうやたけのこなどのアクの出やすい食品は、料理によってアク抜きした方が美味しく仕上がります。アク抜きの際に、とぎ汁を使うとよいといいます。
「とぎ汁に含まれるカルシウムやデンプンにより、野菜のアクの成分を中和して、臭みや雑味を効果的に取り除くことができるのです。
味も染み込みやすくなります。ニシンやタラのような、やや臭みのある干物を戻すときにも使えます。臭みやえぐみが消えて、身も柔らかく仕上がります」(柴田さん)
(2)家の掃除に
フローリングの床などの拭き掃除に使えます。とぎ汁をスプレーボトルに入れて、床などにスプレーした後、乾拭きして仕上げます。
「とぎ汁に含まれる油分などで汚れが落ちやすくなり、ワックス効果もあります。床に水分が残らないように注意しましょう」(柴田さん)
(3)食器洗いの下処理に
食器洗いは毎日のことですが、肉料理などのギトギト汚れやソースがベタベタついているとやっかいです。また、プラスチック製の保存容器は便利ですが、臭いがついてしまうのが悩みのタネです。
「とぎ汁に含まれるデンプンやタンパク質が汚れ落ちをよくする働きをします。油っぽい汚れが付着した食器はとぎ汁に浸しておき、水で流しましょう。その後少なめの洗剤で洗います。
また、嫌な臭いのついてしまった保存容器は、とぎ汁に30分〜1晩浸けてみてください。その後少なめの洗剤で洗うと臭いが取れます」(柴田さん)
柴田さんは、「とぎ汁には栄養成分が含まれている分、雑菌も繁殖しやすくなります。保存はせずに早めに使い切ってください」といいます。
これからくる大掃除のシーズンにも、とぎ汁を上手に活用していきたいものです。
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