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千葉県館山市で軽石を確認 今後の漂着は風も影響か

2021/11/18 16:18 ウェザーニュース

今日18日(木)の午後、ウェザーニュースのスタッフが千葉県館山市・布良海岸で観察を行った所、福徳岡ノ場で8月に大きな海底噴火をした際に噴出した軽石とみられる石を複数個確認しました。

軽石のサイズはいずれも長径で1cmに満たないような小さなものですが、形状や色合いなどが福徳岡ノ場から噴出した軽石に一致する部分が多くなっています。

ただ、沿岸からの双眼鏡やドローンによる観察では、沖合に軽石が海上をまとまって漂う軽石ラフト(軽石いかだ)は確認できていません。

沿岸への漂着は風の影響も

軽石漂着シミュレーション 12月1日の予想
海流などを海水の流れから作成した軽石漂流シミュレーションの結果では、今後も沖縄周辺に残る軽石が黒潮に沿って流れる予想となっています。伊豆諸島から関東の沖合にも、これまでより多く到達する見込みです。

軽石は大部分が海面付近を漂っているため、海岸に漂着するかどうかは風の影響も強く受けます。関東では沖合まで軽石が到達している時に、日本海を発達しながら低気圧が進み南風が強まると、海岸付近に漂着してもおかしくありません。今後は風の状況にも注意が必要です。
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