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九州で危険なアーチ雲出現 関東、東海は明日午前が風雨のピークに

2021/11/08 15:57 ウェザーニュース

今日8日(月)の午後は寒冷前線の影響で、西日本を中心に雨の所が多くなっています。九州の一部では雨が強まってきました。西日本はこれから今夜にかけて、関東など東日本や北日本は明日9日(火)に風雨が強まる見込みです。

前線付近では危険なアーチ雲が出現

活発な寒冷前線が九州に近づき、前線に向かって南からは暖かく湿った空気が流れ込んでいます。これらの影響で九州から中国、四国にかけての西日本では局地的に雨が強まってきました。15時30分までの1時間には山口県山口市・篠生で23.0mm、宮崎県延岡市・古江で17.0mmの雨を観測しています。

寒冷前線の接近前は長崎県でアーチ雲が見られました。前線付近は大気の状態が非常に不安定になり、雨雲が発達します。アーチ雲が出現するような積乱雲はその中でも極めて発達しており、突風や激しい雷雨などの前兆となります。
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西日本では今夜にかけて1時間に30mmを超えるような激しい雨や、落雷や突風などのおそれがありますので、道路冠水や停電などに警戒をしてください。
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関東や東海は明日午前が雨のピークか

9日(火)朝の雨雲の予想
明日9日(火)は前線がさらに東に進み、東日本から北日本で雨や風が強まります。東海は明日の未明から朝、関東は明日朝から昼頃にかけて前線が通過し、雨のピークとなる見込みです。

通勤・通学の時間帯の雨のピークが重なる所がありますので、時間に余裕を持ち最新の気象情報に加えて、運行情報も確認するようにしてください。

午後になると東海や関東の雨は収まる所が多くなります。活発な雨雲は北日本に進み、夜にかけては東北や北海道で強い雨に警戒が必要です。
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北日本は雨に加えて暴風にも警戒

9日(火)の予想天気図
中国大陸の低気圧と、北海道の東海上の高気圧の間で気圧差が大きく、北日本は等圧線の間隔が非常に狭くなります。南東からの風が強まり、沿岸部を中心に瞬間的に25m/sを超えるような暴風となるおそれがあります。

飛来物の危険性があるため、屋外の飛びやすいものは予め室内に取り込み、できるだけ雨戸やシャッターを閉めるようにしてください。車で移動をする場合は横風でハンドルを取られないよう、速度を控えめにする必要があります。

また、西日本は前線が離れた後、冬型の気圧配置になって上空に寒気が流れ込みます。日本海側を中心に雨の降りやすい状況が続き、西より風も強く吹きますので、注意が必要です。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
オリメッティさん