10月になり沖縄の各地に漂着
小笠原の南にある海底火山、福徳岡ノ場で8月13日に大規模な噴火が起き、噴煙は海面から1万m以上の高さに到達しました。噴火に伴い放出され周辺の海面に広がった軽石は、海流によって西に流され、10月に入り沖縄の各地や奄美諸島などに到達しています。
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沖縄の周辺海域に多くの軽石が依然として分布
地球観測のミッションを行っている人工衛星「Sentinel-2」が26日(火)に撮影した画像では、沖縄本島の西海域や、伊是名村近辺に軽石の集合体(軽石いかだ)と考えられる物体がライン状に複数見え、沖縄本島の東から南の海上にも同様に確認することができます。
また、記事冒頭にある30日(土)に撮影された画像では、鹿児島県の種子島の東南東100km以内にも、軽石いかだとみられる影を確認することができます。この座標はウェザーニュースの行ったシミュレーション結果とも近く、軽石である可能性が高いとみられます。沖縄に分布するものよりは密度は低いようにみられます。
また、記事冒頭にある30日(土)に撮影された画像では、鹿児島県の種子島の東南東100km以内にも、軽石いかだとみられる影を確認することができます。この座標はウェザーニュースの行ったシミュレーション結果とも近く、軽石である可能性が高いとみられます。沖縄に分布するものよりは密度は低いようにみられます。
軽石は黒潮に乗り、本州方面へ接近か
軽石の動向を海流や海上風をもとにシミュレーションを行ったところ、8月に噴出した軽石は約2か月かけて広がりながら西に移動し、沖縄の大東島地方や沖縄本島などに到達したとみられます。
今後、軽石は黒潮に乗る形で北上し、西日本から東日本の沖に到達する可能性があります。拡散されることで、沖縄に到達したときに比べると分布は少なくなる見通しです。
軽石の分布次第では、冷却水配管の詰まりなどで船舶の運航に支障が生じ、漁業や物流等に影響がでる可能性も否定できないため、この先も軽石の動向に注目が必要です。
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※漂流シミュレーションは長期的な予測のため、結果には大きな誤差が含まれる可能性があります。このシミュレーション結果を信頼して行った活動により発生したいかなる損害についても、当社では責任を負いかねますのでご了承ください。