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富士山に笠雲現る 西から天気は回復へ

2021/10/26 10:02 ウェザーニュース

今日26日(火)の朝は本州の南岸を通過した低気圧の影響で、関東など東日本太平洋側で雨の降ったところが多くなりました。ただ、低気圧は足早に離れ、西から天気は回復してきています。富士山には「笠雲」がかかりました。
» 〔写真〕周辺で撮影された「笠雲」

今日の笠雲は天気回復のしるし

笠雲は、富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という気象条件の時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

笠雲は低気圧や前線が通過して雨が止み、天気が回復する過程でも現れることがあり、今回はこの例にあたります。

昨夜からの降水でさらに雪化粧

昨夜からしっかりと降水があったことで、富士山の雪化粧はさらに濃くなりました。山頂から半分くらいまで白くなっていることがわかります。今日は青空に映える富士山が綺麗に見られそうです。

また、富士山周辺は明日27日(水)も雨の降る可能性があります。すぐにこの雪化粧が薄くなることはなさそうです。
» 最新の雨雲・雪雲レーダー
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
まにょんさん