阿蘇山では昨日の昼前に噴煙が火口上3500mに達する噴火が発生しましたが、昨夜から今朝にかけては落ち着いた状態が続いています。ただ、気象庁の観測によると、昨夜の時点で地下のマグマの動きなどを示す火山性微動の振幅は依然として大きく、油断は出来ません。噴火警戒レベルは3(入山規制)が発表中です。

今日21日(木)の阿蘇山周辺は前線の接近に伴って朝から雲に覆われ、弱い雨が降り出しています。これから今夜にかけても雨の降りやすい天気が続く見込みです。それほど雨が強まることはないものの、火山灰が積もった所に雨が降ると、非常に滑りやすくなります。昨日の噴火で火山灰が積もった地域では、普段の雨天時以上に速度は控えめにし、スリップに十分な注意が必要です。

阿蘇山上空の風は午後にかけてが西南西、夜は南西から吹く予想となっています。新たな噴火が発生した場合、噴煙や火山礫(かざんれき)と呼ばれる小さな噴石は東から北東方向に広がりやすくなる見込みです。

阿蘇カルデラの周辺地域に加え、熊本県産山村や大分県竹田市などに向かう可能性がありますので、念のため注意をしてください。
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