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紅葉見頃予想:日光は10月下旬、東京・高尾山や京都は11月中旬から見頃に

ウェザーニュース 第2回紅葉見頃予想

2021/10/13 13:10 ウェザーニュース

北日本や東日本の山では本格的な紅葉シーズンを迎えています。
ウェザーニュースでは、この夏の天候等をもとに日光や箱根、高尾山、京都など名所の2021年紅葉見頃予想を発表しました。

全国の紅葉名所の見頃日を確認して、紅葉狩り計画にお役立てください。

■ポイント ■

・紅葉の見頃は関東甲信でやや遅く、西日本では平年並〜早い予想
・今年は葉の色付きに好条件、ここ数年で最も美しい紅葉

紅葉の見頃は関東甲信でやや遅く、西日本では平年並〜早い予想

葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなります。

今年の秋は、9月前半は寒気が流れ込んだ影響で気温が平年より低くなりました。このため、北日本や東日本の標高が高い山では色付きが早く進み、平年より5日〜10日ほど早く見頃を迎えたところが多くなりました。

一方、9月後半からは暖気が流れ込んで全国的に気温が高くなりました。このため、東北や関東では色付きが少し遅れているところがあります。

東北や関東甲信では11月も気温が平年より高い傾向のため、これから見頃を迎える紅葉名所では平年より5日前後遅い見頃となる予想です。

東海や北陸、西日本では、11月は気温が平年並かやや低い傾向になることから、多くの紅葉名所で平年並〜早い見頃を迎える予想となっています。

今年は葉の色付きに好条件!ここ数年で最も美しい紅葉に

白駒の池(長野県) 2021年10月9日撮影
葉が鮮やかに色付くためには、秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。また夏の天候は葉の育ち具合や痛み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えます。

今年の秋は9月から10月上旬にかけて晴れた日が多く、日照時間が長くなりました。また9月は寒気の影響で冷え込みが強く、葉の色付きが進みました。さらに台風の影響が少なかったことで、色付きが鮮やかになったと考えられます。

北日本では紅葉シーズンとなっていて、既に見頃を迎えた十勝岳(北海道)や月山(山形)、白駒の池(長野)などからは、今年は葉がきれいに色付いているという声が届いています。特に大雪山旭岳(北海道)では、数年ぶりにとても鮮やかな色になりました。
>>色鮮やかな紅葉絶景写真を見る

北日本や東日本の山は紅葉シーズン

9月は北日本や北陸に度々寒気が流れ込み、平年より気温が低くなりました。

標高が高い山を中心に色付きが進み、大雪山系(北海道)や八甲田ロープウェー(青森)、室堂平(富山)では平年より1週間〜10日ほど早く見頃を迎え、すでに落葉が始まっています。

また、10月上旬は高気圧に覆われ、西日本を中心に晴れた日が多くなりました。放射冷却による冷え込みで葉の色付きが進み、石鎚山(愛媛)でも平年より4日ほど早い見頃となりました。

一方、東北や関東は10月上旬の気温が平年より高かった影響で、那須岳(栃木)では平年よりも5日ほど遅い見頃となっています。

※見頃の定義:一つの紅葉名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※見頃の平年:2004年から2020年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日から落葉が始まった日の平均
※天候の平年:1991年〜2020年の過去30年平均

>>紅葉Ch.をアプリで見る

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
Reoさん