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台風18号は離れて通る沖縄にも影響 超大型になったわけは?

2021/10/09 10:41 ウェザーニュース

10月9日(土)9時現在、超大型の台風18号(コンパス)はフィリピンの東海上でほとんど停滞しています。今後はしばらく北上し、週明けには西よりに進路を変える見込みです。

超大型で中心から離れた所まで雨雲が広がっていて、来週はじめは沖縄にもその雲がかかる予想となっています。雨風が強まるおそれがありますので、今後の情報に注意してください。

▼台風18号 10月9日(土)9時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  超大型
 強さ階級   //
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   992 hPa
 最大風速   23 m/s
 最大瞬間風速 35 m/s
>>最新の台風情報

超大型のわけは?

気象衛星可視画像
台風18号は強風域の半径が950kmと非常に広い、超大型の台風です。ただ、衛星画像を見ると台風の中心付近にはあまり雲が見られず、東側と西側に雲の塊が見られます。

台風発生前の8日(金)9時の時点では、2つの雲の塊がそれぞれ別の熱帯低気圧と解析されており、ひとつにまとまる過程の中で台風18号となりました。このため、中心付近の風速が強くない割に、大きな強風域を伴っています。今後は発達とともに雲全体がまとまり、強風域は縮小する見込みです。

それでも影響範囲は広いと見られ、中心が離れて通る沖縄でも影響が出てきますので、今後の情報に注意をしてください。

大型の台風17号、海南島から大陸方面へ

台風17号 予想進路
大型の台風17号(ライオンロック)は海南島に上陸し、北西にゆっくり進んでいます。

このあとは海南島からトンキン湾へ西進し、11日(月)には大陸に上陸して熱帯低気圧に変わる見込みです。日本への影響はありません。

▼台風17号 10月9日(土)9時
 中心位置   海南島
 大きさ階級  大型
 強さ階級   //
 移動     北西 ゆっくり
 中心気圧   994 hPa
 最大風速   18 m/s
 最大瞬間風速 25 m/s

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風18号の名前「コンパス(Kompasu)」は日本が提案した名称で、円を描く文房具が由来のコンパス座という星座から付けられたものです。台風17号の名前「ライオンロック(Lionrock)」は香港が提案した名称で、香港にある山の名前からとられています。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構