国内:日本海中部でM6.1の深発地震が発生
9月29日(水)17時37分頃、日本海中部を震源とするマグニチュード6.1、深さ394kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道幕別町、岩手県普代村、福島県いわき市、茨城県日立市、埼玉県宮代町などで震度3、北海道から関東にかけての太平洋側を中心に広い範囲で震度1以上の揺れを観測しました。
太平洋プレートが深くまで沈み込んだ所で発生したと見られます。深発地震と呼ばれる、非常に深い所で起きるタイプで、日本海中部を震源とする深発地震で震度3以上を観測するのは、1993年1月以来となります。
日本海全体に範囲を広げると、2003年7月に日本海北部を震源とするマグニチュード7.1、深さ487kmを震源とする地震で、最大震度3を観測した以来です。
太平洋プレートが深くまで沈み込んだ所で発生したと見られます。深発地震と呼ばれる、非常に深い所で起きるタイプで、日本海中部を震源とする深発地震で震度3以上を観測するのは、1993年1月以来となります。
日本海全体に範囲を広げると、2003年7月に日本海北部を震源とするマグニチュード7.1、深さ487kmを震源とする地震で、最大震度3を観測した以来です。
深発地震特有の異常震域が見られる
今回の地震は震源が日本海でしたが、強く揺れたのは太平洋側がほとんどです。
震源の浅い地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布することが多いものの、深発地震では地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布となることがあります。
「異常震域」は大きな深発地震が起きた時、ごく普通に見られます。頻度が高い震源が浅い地震と違った震度分布であるため、「異常」という用語が使われており、現象そのものは異常ではありません。
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太平洋プレートが深く沈み込んでいるオホーツク海、三重県南東沖から東海道南方沖、鳥島近海などでは同様の深発地震が発生することがしばしばあり、マグニチュード7以上の規模の地震も発生します。
2015年5月には小笠原諸島西方沖でマグニチュード8.1の地震が起きて、遠く離れた神奈川県二宮町で震度5強を観測しています。
震源の浅い地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布することが多いものの、深発地震では地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布となることがあります。
「異常震域」は大きな深発地震が起きた時、ごく普通に見られます。頻度が高い震源が浅い地震と違った震度分布であるため、「異常」という用語が使われており、現象そのものは異常ではありません。
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太平洋プレートが深く沈み込んでいるオホーツク海、三重県南東沖から東海道南方沖、鳥島近海などでは同様の深発地震が発生することがしばしばあり、マグニチュード7以上の規模の地震も発生します。
2015年5月には小笠原諸島西方沖でマグニチュード8.1の地震が起きて、遠く離れた神奈川県二宮町で震度5強を観測しています。
世界:南太平洋バヌアツ近海でも深発地震
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きなものは2日(土)にバヌアツ近海で発生したマグニチュード7.3の地震です。
この地震は震源の深さが536kmと非常に深く、日本海中部で発生した地震と同じ深発地震です。マグニチュードが7.3と大きかったものの、津波の発生はなく、震央が島から少し離れていたため、揺れによる影響もありません。
バヌアツやフィジー近海は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、プレート同士が複雑に入り組んでいるため、様々なタイプの地震が発生します。
今回よりも少し東側のフィジー近海では、2018年にマグニチュード8.2と7.9の深発地震が相次いで起きました。今年の2月にマグニチュード7.7、深さ10kmの浅い地震も発生しています。日本以上の地震多発地域と言っても良いくらいです。
この地震は震源の深さが536kmと非常に深く、日本海中部で発生した地震と同じ深発地震です。マグニチュードが7.3と大きかったものの、津波の発生はなく、震央が島から少し離れていたため、揺れによる影響もありません。
バヌアツやフィジー近海は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、プレート同士が複雑に入り組んでいるため、様々なタイプの地震が発生します。
今回よりも少し東側のフィジー近海では、2018年にマグニチュード8.2と7.9の深発地震が相次いで起きました。今年の2月にマグニチュード7.7、深さ10kmの浅い地震も発生しています。日本以上の地震多発地域と言っても良いくらいです。
ギリシャ・クレタ島でM6.0の地震
日本時間の27日(月)の午後、ギリシャのクレタ島付近を震源とする、マグニチュード6.0、深さ約9kmの地震が発生しました。地震のメカニズムは北西ー南東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
震源が10km未満と浅く、陸域の地震だったため震央周辺では改正メルカリ震度階級のⅦ程度の揺れがあったと見られます。厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5弱程度に相当する揺れです。震央の近くでは建物の倒壊が発生し、現地当局によると亡くなった方もいるとのことです。
ギリシャ周辺はユーラシアプレートとアフリカプレートに挟まれており、その間にはアナトリアプレートと呼ばれるマイクロプレートがあるとされています。これらのプレートの運動により、幾度となく大きな地震の被害に見舞われています。
クレタ島周辺でもマグニチュード6を上回るような地震が時々発生し、最近では1994年にクレタ島北岸でマグニチュード6.1、1959年には今回と同じように島の陸域を震源とするマグニチュード6.1の地震が起きました。
» ウェザーニュース記事一覧
震源が10km未満と浅く、陸域の地震だったため震央周辺では改正メルカリ震度階級のⅦ程度の揺れがあったと見られます。厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5弱程度に相当する揺れです。震央の近くでは建物の倒壊が発生し、現地当局によると亡くなった方もいるとのことです。
ギリシャ周辺はユーラシアプレートとアフリカプレートに挟まれており、その間にはアナトリアプレートと呼ばれるマイクロプレートがあるとされています。これらのプレートの運動により、幾度となく大きな地震の被害に見舞われています。
クレタ島周辺でもマグニチュード6を上回るような地震が時々発生し、最近では1994年にクレタ島北岸でマグニチュード6.1、1959年には今回と同じように島の陸域を震源とするマグニチュード6.1の地震が起きました。
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参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。