facebook line twitter mail

関東沿岸は30m/s超の風が吹き荒れる 強雨も続き土砂災害に警戒

2021/10/01 13:57 ウェザーニュース

今日10月1日(金)の午後になり、台風16号が近づいてきた関東では風や雨が強さを増してきました。沿岸部を中心に瞬間的に20m/sを超える風が吹き荒れ、千葉県を中心に雨量も増加しています。

伊豆諸島では40m/sを超える暴風を観測

伊豆諸島の各地や千葉県の一部が台風の暴風域に入っています。13時40分までの最大瞬間風速は、伊豆諸島・三宅坪田で41.7m/s、八丈島で41.0m/s、千葉県銚子市で33.8m/s、館山市で27.7m/sを観測しました。
千葉県南房総市の様子(1日(金)13時過ぎに撮影)

伊豆諸島は風のピークを過ぎつつあるものの、関東は夕方にかけてさらに強まる所がある見込みです。千葉県から茨城県にかけての東部の太平洋沿岸では瞬間的に35~40m/s、東京都心を含む広い範囲で20m/s以上の風が断続的に吹くおそれがあります。

すでに電車の遅延や運休、高速道路の一部通行止め等、交通機関に影響が出ており、帰宅時間帯には影響の拡大が懸念されます。移動の必要がある方は、気象情報に加えて運行情報も確認し、時間に十分な余裕をもってください。
» 台風16号による影響予測〔会員メニュー〕

活発な雨雲が次々に通過

雨雲レーダー
台風の周囲を取り巻く活発な雨雲の帯が関東を次々に通過し、地形の影響が加わる外房を中心に雨が強まっています。13時40分までの1時間には千葉県銚子市で25.0mm、神奈川県横浜市で19.0mmの雨を観測しました。24時間雨量は千葉県勝浦市で233.0mmに達し、13時40分の時点で千葉県南部と伊豆諸島・三宅島には土砂災害警戒情報が発表中です。

伊豆諸島では15時前後まで、千葉県や茨城県では夕方にかけて1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。今後の雨によって土砂災害の危険性の高まったり、川が増水、氾濫するおそれがあります。急な斜面や増水した川など危険な所には近づかないようにしてください。
» 最新の雨雲レーダー
» 台風情報や雨風の強さをアプリで見る

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ガラさん