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台風16号は伊豆諸島に最接近中 関東も一部が暴風域に入り荒天に

2021/10/01 11:02 ウェザーニュース

大型で非常に強い勢力の台風16号(ミンドゥル)は、1日(金)11時の推定位置で八丈島の南東海上を北東に進んでいるとみられます。

伊豆諸島の各地や房総半島の一部が風速25m/s以上の暴風域に入り、関東から近畿にかけての広い範囲が強風域に入っています。10時50分までの最大瞬間風速は東京都三宅坪田で37.0m/s、八丈島で34.6m/s、東京都大田区・羽田で23.7m/s、神奈川県横浜市で22.3m/sを観測しました。

▼台風16号 10月1日(金)11時推定
 中心位置   八丈島の南東約140km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北東 35 km/h
 中心気圧   945 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
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関東は午後にかけて非常に激しい雨が続く

雨雲レーダー
台風の北側に広がる活発な雨雲が伊豆諸島から関東の沿岸部に広がり、雨が強まっています。10時30分までの1時間には伊豆諸島・三宅島で29.0mmの強い雨、千葉県勝浦市では32.0mmの激しい雨を観測しました。11時の時点で千葉県と神奈川県の一部に大雨警報、伊豆諸島の三宅村には土砂災害警戒情報が発表中です。

伊豆諸島は昼過ぎにかけて局地的には1時間に80mm以上の猛烈な雨が降り、総雨量は最大で300mm近くに達するおそれがあります。

地盤が緩んで土砂災害の危険性が高まるため、急な斜面など危険な場所には近づかないでください。非常に激しい雨が降り続く場合には居住地域にも災害が及ぶおそれがあるため、ハザードマップや避難情報等を随時確認し、手遅れになる前に避難ができるようにしてください。

関東でも房総半島を中心に北風と北東の風がぶつかることで雨雲が発達し、1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降る所がある見込みです。道路冠水や中小河川の急な増水などに警戒が必要です。
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朝から傘が役に立たないような地域も

調査「傘は役に立ったか」
対象:アプリウェザーニュース利用者 回答数:約2000(9時30分まで)
ウェザーニュースアプリ利用者に今朝の雨で傘が役に立ったかのアンケートを行った所、神奈川県の広い範囲や房総半島の南部では「強風で傘は差せず」や「全身びしょぬれ」の回答が多くなっています。今後はさらに風が強まるため、無理な外出は控えたほうが安心です。

伊豆諸島は昼過ぎにかけてが風のピークで、最大瞬間風速は40~50m/sに達する見込みです。関東の各地は夕方前後にピークを迎え、東部の太平洋沿岸では瞬間的に35~40m/s、東京都心を含む広い範囲で20m/s以上が予想されます。

暴風のピーク時には所々で停電が発生するおそれがありますので、電子機器の充電切れや冷蔵庫の中の食品の衛生管理等にも注意が必要です。

すでに電車の遅延や運休、高速道路の一部通行止め等、交通機関に影響が出ていますので、移動の必要がある方は、気象情報に加えて運行情報も確認してください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。
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