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台風16号の強風域に八丈島が入る 明日は伊豆諸島や関東で荒天に警戒

2021/09/30 16:59 ウェザーニュース

大型で非常に強い台風16号(ミンドゥル)は、30日(木)15時現在、日本の南の海上を北北東に進んでいます。半径600km以上の強風域を伴っており、八丈島など伊豆諸島南部がその中に入りはじめました。

明日10月1日(金)の朝に伊豆諸島の南を通過したあと、午後にかけて関東に最も近づく見込みです。

伊豆諸島や千葉県・房総半島の一部が暴風域に入る可能性があり、停電や電車の遅れ、運転見合わせなど生活への影響の出ることが考えられます。最新の気象情報、運行情報などをこまめに確認してください。

▼台風16号 9月30日(木)15時
 中心位置   日本の南
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北北東 30 km/h
 中心気圧   945 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
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伊豆諸島は総雨量300mm近くに達するおそれ

予想積算雨量
台風の最も北側に広がる雨雲は、関東から東海の太平洋側に広がっており、すでに雨を降らせています。活発な雨雲はそれほど見られないものの、15時までの1時間には千葉県鋸南町で5.0mm、静岡県川根本町で4.0mmなど一部では本降りの雨です。

明日1日(金)の朝には台風の中心を取り巻く活発な雨雲が伊豆諸島から関東の沿岸部に広がる予想となっています。1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降る所があり、局地的には1時間に80mm以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。道路冠水や河川の急な増水に警戒が必要です。

台風の中心が近くを通る伊豆諸島では、総雨量が多い所で300mm近くに達する見込みです。土砂災害の発生に警戒し、対策や避難を行う場合は雨風が強まる前に済ませるようにしてください。
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明日1日(金)の日中が風雨のピーク

雨、風のピーク
台風の北上に伴って伊豆諸島は風が強まり、もっとも近づく明日1日(金)は最大瞬間風速50m/s前後の、外出が危険になるほどの暴風が予想されています。

飛ばされやすいものを室内に片づけたり、窓や雨戸の補強など、できる限りの暴風対策を行ってください。停電に備えて、懐中電灯の準備や携帯電話の充電、食料品の買い出しなども済ませておくことをおすすめします。

関東も広い範囲が強風域に入る予想です。気象庁は30日(木)昼発表の早期注意情報で、千葉県北東部と南部、茨城県南部、福島県浜通りに暴風警報発表の可能性が高いとしています。

雨、風ともに明日1日(金)の日中がピークとなります。電車の運行や高速道路の通行規制など、交通機関への影響も懸念されますので、気象情報に加えて運行情報も確認が必要です。
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伊豆諸島は猛烈なしけ、関東でも大しけに

1日(金)朝の波の予想
台風16号が最も近づく明日1日(金)は波がさらに高くなります。伊豆諸島の周辺に海域では10mを超える猛烈なしけになる予想です。また、朝の時点で関東から東海、紀伊半島の太平洋沿岸も4m以上のしけとなり、台風の進路から離れた所でも高波の影響を受ける見込みです。

千葉県の外房など関東の太平洋沿岸は午後にかけて、6m以上の大しけとなる所もあります。海岸は非常に危険な状況になるため、絶対に近づかないようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。
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