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台風16号 「強い」勢力で関東に最接近へ 強風や高波に警戒

2021/09/28 17:56 ウェザーニュース

大型で非常に強い台風16号は28日(火)15時現在、日本の南にあって時速10kmで北北西に進んでいます。

この後は北東に進路を変えて10月1日(金)頃に関東の南岸、伊豆諸島近海を通過する見込みです。本州に上陸する確度は低いですが、強い勢力で接近するため、中心からは少し離れる関東や東海でも荒天に警戒が必要です。

大雨や暴風により生活や交通機関に大きな影響が出るおそれがあるので、最新の情報をこまめに確認して予め万全の対策が欠かせません。

▼台風16号 9月28日(火)15時
 中心位置   日本の南
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 10 km/h
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s
>>最新の台風情報

伊豆諸島は災害発生に最大限の警戒を

10月1日(金)予想天気図と雨の予想
台風16号は30日(木)にかけて再び発達し、猛烈な勢力になる予想です。その後勢力はやや衰弱するものの、「強い」勢力を保ったまま伊豆諸島近海を通過するとみられます。伊豆諸島近海を通過する1日(金)9時時点の中心気圧は中心気圧は955hPa、中心付近の最大風速が40m/s、最大瞬間風速は60m/sで猛烈な暴風雨をもたらすおそれがあります。伊豆諸島では災害の発生に最大限の警戒が必要です。

台風が本州に上陸する確度は低くなっています。ただ、大型の台風で強風域が広いため関東南部や、東北太平洋側を中心に雨風が強まり、荒れた天気になることが予想されます。台風の接近に伴って大雨による道路冠水や河川用水路の氾濫や土砂災害、暴風による停電のリスクが高まります。

鉄道や航空、道路など交通機関にも影響が出るおそれがあるので最新の情報をこまめに確認するようにしてください。10月1日(金)は「都民の日」で都内では休校になる学校も多くなりますが、外出は極力控えた方が安心です。
>>随時更新 世界各国の進路予想(会員限定)

台風の接近前から高波に要警戒

波の予想 10月1日(金)朝
台風16号の接近により本州太平洋側の一部や南西諸島、伊豆諸島では既に風が強まっています。

台風に近い大東島では17mを超える最大瞬間風速を観測しました。波も徐々に高まり、明日29日(水)には大東諸島で5mから6m、西日本太平洋沿岸でも広い範囲で4m程度の波高が予想されています。台風の接近とともに波はさらに高まり、台風が最接近するタイミングで伊豆諸島では10mを超える大しけに見舞われる予想です。

沖縄県糸満市の様子(28日(火)14時53分頃)

台風の接近時の海岸は非常に危険な状況になりますので、絶対に近づかないようにしてください。
>>台風情報をアプリで見る

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。
>>台風16号による各地への詳しい影響予測(会員向け)
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
たまさん