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シールがうまく剥がせない理由は暑さと紫外線が原因?

2021/09/29 05:56 ウェザーニュース

お子さんが面白がって貼り付けたシールや、買い物に貼ってある値札シールがこびりついてうまく剥がせないことはありませんか?剥がしにくくなる理由やうまく剥がす方法などを教えていただきました。

暑くて紫外線も強い今はよりいっそう注意

おうち時間が長くなるなか、知らぬ間に貼られたシールに気付いたという事態が多くの家庭で発生しているといいます。

「シールは、貼ってから時間がたつほど剥がしにくくなるものです。さらに、今は暑さや紫外線の影響も重なります」と全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんはいいます。その理由は、シールがものにくっつく「粘着剤」の性質にあるといいます。

「粘着剤は粘性がある物質で、貼るときの圧力で変形して接地面の凸凹を埋め、密着する仕組みです。水で落ちにくく乾燥にも強いので、一度貼るとなかなか剥がれません。

また、粘着剤は熱や紫外線の影響を受けると流動性が生まれるという性質をもっています。つまり、暑さや太陽の光に含まれる紫外線の影響でベトベトになり、時間がたつと今度は固形化してがっちり固まってしまうのです。紙部分が劣化してボロボロになっても粘着剤だけが残るという、さらにやっかいな状態になることもあります」(鈴木さん)

落としにくいシールを剥がそうと無理をして、壁や家具を傷めてしまうなんてことになりかねません。「だからこそ、シールには早めの対処が大切なのです」(鈴木さん)

家にあるもので簡単に剥がすワザ

シールを簡単に、綺麗に剥がす方法を教えていただきましょう。

【水+中性洗剤・セスキ炭酸ソーダ】


(1)シールを水でふやかす。シールごと水につけるか、水をかけてラップするとよい
(2)10〜20分したら、端から剥がす
(3)残った粘着剤を落とす。中性洗剤をつけてスポンジなどでこするとよい。それでも落ちない場合は、セスキ炭酸ソーダの水溶液をつけ、20分ほど放置したのちスポンジなどでこする。

「中性洗剤に含まれる界面活性剤が粘着液に働いて、ベタベタを簡単に落とせます。また、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性なので、酸性の物質が多い粘着剤がよく落ちるのです。水溶液は水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1が目安です」(鈴木さん)

【ドライヤー】※水が使えない場合


(1)ドライヤーの温風をシールに10〜20秒間当てる
(2)ゆっくり剥がす

「水をつけたくないものに貼ってしまったシールや、表面が樹脂やプラスチックでコーティングされていて水が浸透しにくいシールに使える方法です。コツは、熱を加えたらすぐに剥がすこと。冷えると粘着剤が硬くなって再び剥がしにくくなります」(鈴木さん)

【シール剥がし剤】※強力なシールに


(1)シール全体にシール剥がし剤をつける。表面が樹脂やプラスチックでコーティングされている場合は、カッターなどで切れ込みを入れておくと浸透しやすい
(2)2〜3分したら、かき落とすように剥がす

「専用の薬剤を使うので、粘着力が強力なシールにも有効です。上記の2つの方法で剥がせなかった場合も、試してみるとよいでしょう。ただし、薬剤によっては使えない材質があります。使用前に、必ず説明書で確かめるか、目立たない場所で変質、変色しないか試してからにしましょう」(鈴木さん)

【テープ+メラミンスポンジ・消しゴム】※シール本体が剥がせても粘着剤が残った場合


(1)テープの粘着面でシールの粘着剤を取る。ガムテープやセロハンテープの粘着面を残ったシールの粘着材にペタペタ押すようにして除去
(2)残りをメラミンスポンジで軽くこする

「メラミンスポンジの代わりに消しゴムも使えます。ただ消しゴムは意外と摩擦力が大きいので、塗装が剥げたり、傷めないよう慎重に行いましょう」(鈴木さん)

シール剥がしで失敗する理由は?

シールは剥がせたけれど塗装が剥がれたり、シミができたということはないでしょうか。

「家にあるもので何とかしようとして、失敗することがあるようです。例えば、除光液がおもちゃや家具に多い樹脂を溶かしてしまったり、ハンドクリームは油分が白木の家具などに染み込みやすいなど、使用をお勧めできません。シンク周りの掃除では便利な酢も、使える材質が限られているので、シール剥がしには向きません。

また、正しい方法でも無理な力の入れ方をしたり、使ってはいけない材質の場所に使えば、傷つけてしまう可能性もあります。目立たない位置で試すなどしてから、無理をせず剥がしましょう」(鈴木さん)

家にいる時間が長くなると、今まで気づかなかったことが目に着きます。夏から秋へ季節も変わり、心機一転、周りのいらないシールは綺麗に除去して、すっきりおうち時間を楽しみたいものですね。

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参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)