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週刊地震情報 2021.9.26 新潟県上中越沖で震度3 2007年中越沖地震のやや南西で発生

2021/09/26 10:59 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は前週に比べると少ない水準です。

岐阜県飛騨地方で地震が多発するなど、本州内陸部での発生が目立ちます。一方で、関東から東北の太平洋沿岸の地震は少ない傾向でした。

この期間に震度3以上の地震は1回発生しました。(9月20日~9月26日10時の集計)

国内:新潟県上中越沖の地震は2007年の震源のやや南西

新潟県上中越沖の地震
24日(金)18時48分頃、新潟県上中越沖を震源とするマグニチュード3.7、深さ約20kmと推定される地震が発生しました。この地震で新潟県上越市で最大震度3を観測しています。

新潟県上中越沖ではマグニチュード6を超えるような大きな地震が過去に発生しています。最近では2007年の「平成19年(2007年)新潟県中越沖地震が」良く知られています。マグニチュード6.8、深さ17kmで発生したこの地震では、柏崎市や長岡市で震度6強、上越市などで震度6弱の強い揺れに見舞われました。多くの住宅が倒壊し、震源に近かった柏崎刈羽原子力発電所でも火災が発生するなど、大きな被害を及ぼしています。

今回の地震の震源は中越沖地震の南西側に位置しており、余震域と重なる領域になります。この領域で震度3以上の地震が発生したのは2009年8月以来、12年ぶりのことで、余震活動ではないと考えられます。

新潟県は近海を震源とする新潟県中越沖地震や新潟地震、内陸を震源とする新潟県中越地震など、最近だけでも多くの地震被害が出ています。2年前には山形県沖のマグニチュード6.7の地震によって、村上市で震度6強を観測しました。常日頃からの地震対策が欠かせません。

世界:オーストラリア・メルボルン近郊でM5.9の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も大きなものは22日(水)にニカラグアの沖で発生したマグニチュード6.5の地震です。

日本時間の22日(水)の朝、オーストラリア南東部のメルボルン近郊で、マグニチュード5.9の地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

震源が10kmと浅かったため震央周辺では改正メルカリ震度階級のⅦ程度の揺れがあったと見られます。厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5弱程度に相当する揺れです。震央が少し離れていたメルボルンでも一部の建物に被害が発生しました。

オーストラリア大陸を震源とする地震は非常に少なく、今回発生した南東部でマグニチュード5を超える地震は2012年以来、9年ぶりです。マグニチュード6以上の地震になるとオーストラリア全土でも、最も最近で2016年、その前は1997年まで遡ります。このため、それほど強い揺れでなくても影響が出たと考えられます。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。