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台風16号の進路を左右する高気圧

2021/09/25 13:46 ウェザーニュース

今日25日(土)12時現在、強い勢力の台風16号(ミンドゥル)はフィリピンの東の海上を北西に進んでいます。しばらく北上を続けますが、予想される進路には東西の幅があります。これを決める大きな要因が高気圧の存在です。

東西の高気圧に挟まれる

気象衛星ひまわり8号の画像を見ると、台風の西側と東側に雲の少ない領域があります。亜熱帯高気圧(太平洋高気圧)が2つに分かれるような形で分布しており、台風16号がこれらの高気圧に挟まれている状況です。

高気圧の東側が強まると台風は西より、西側が強まると台風は東よりに進むことになります。現時点では西側の高気圧の勢力が上回ると見られ、台風の予想進路は昨日までに比べると東よりに変わってきました。

ただ、高気圧の勢力は台風の発達とも関連し、予測には不確実性があります。今後、台風の予想進路に変化が生じる可能性は残っており、油断が出来ません。
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移動性高気圧が台風の北上に関与

29日(水)の予想天気図
さらに台風が北上すると、もうひとつの高気圧の影響も出てきます。中緯度帯の移動性高気圧です。

今日の時点で日本海の北部に中心をもつ高気圧は、週明けにかけてゆっくりと東に移動します。中心は日本列島から次第に離れていくものの、西や南に勢力を大きく広げる見込みです。

移動性高気圧が台風の北上を妨げるようになりますので、高気圧の勢力が強いほど、日本列島には近づきにくいことになります。

台風16号はこれらの高気圧の勢力によって進路が変わってきますので、予想進路はできるだけ最新の情報を確認するようにしてください。
>> 最新の台風情報

参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構