細い月が金星に接近
10月は、夕方の南西の低空で金星が輝きます。金星はマイナス4.2等と、まわりの星と比べて圧倒的に明るいため、南西の空を見上げてひと際明るい星を探してみてください。
金星のそばには、さそり座の1等星であるアンタレスの姿もあります。金星と比べると暗いですが、空が暗くなれば、印象的な赤色に輝く姿を楽しめます。
10月9日(土)と10日(日)には、細い月が金星とアンタレスに接近します。空の低い位置で起こるため、南西の方角が地平線ちかくまで見渡せる場所からの観測がおすすめです。
▼沈む時間(東京)
金星 9日19:18頃 10日19:18頃
月 9日19:08頃 10日19:52頃
金星のそばには、さそり座の1等星であるアンタレスの姿もあります。金星と比べると暗いですが、空が暗くなれば、印象的な赤色に輝く姿を楽しめます。
10月9日(土)と10日(日)には、細い月が金星とアンタレスに接近します。空の低い位置で起こるため、南西の方角が地平線ちかくまで見渡せる場所からの観測がおすすめです。
▼沈む時間(東京)
金星 9日19:18頃 10日19:18頃
月 9日19:08頃 10日19:52頃
月が土星と木星に接近
10月は空が暗くなると、南の空に土星と木星が並んで輝く姿を見ることができます。土星は0.5等前後、木星はマイナス2.5等前後の明るさです。
10月13日(水)から16日(土)にかけては、月が土星と木星の下側を通過していきます。月は14日(木)に土星と、15日(金)に木星と最接近するため注目です。
木星は明るいため、月がそばにあってもはっきりとその姿を見ることができます。一方、木星より暗い土星は月の接近時は見づらくなるので、月の右上に目を凝らして土星の姿も探してみてください!
▼沈む時間(東京)
土星 14日23:51頃 15日23:47頃
木星 14日25:11頃 15日25:07頃
月 14日23:54頃 15日25:01頃
10月13日(水)から16日(土)にかけては、月が土星と木星の下側を通過していきます。月は14日(木)に土星と、15日(金)に木星と最接近するため注目です。
木星は明るいため、月がそばにあってもはっきりとその姿を見ることができます。一方、木星より暗い土星は月の接近時は見づらくなるので、月の右上に目を凝らして土星の姿も探してみてください!
▼沈む時間(東京)
土星 14日23:51頃 15日23:47頃
木星 14日25:11頃 15日25:07頃
月 14日23:54頃 15日25:01頃
10月の満月はハンターズムーン
10月は20日(水)23時57分頃に満月の瞬間を迎えます
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。10月は、狩猟を始める頃にちなんで、この時期に見える満月をハンターズムーン(狩猟月)と呼んでいたとか。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。10月は、狩猟を始める頃にちなんで、この時期に見える満月をハンターズムーン(狩猟月)と呼んでいたとか。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
オリオン座流星群が極大
オリオン座流星群が、10月21日(木)頃に活動の極大を迎えます。
オリオン座流星群は毎年10月21日頃に活動のピークを迎える流星群で、ゴールデンウィークに活動のピークを迎えるみずがめ座η(エータ)流星群と同じハレー彗星を母天体としています。
流星は放射点が空に昇ってくる21時頃から流れ始めますが、真夜中ほど放射点が高く昇るため観察に適しています。ピーク時には、1時間で5個程度の流星が出現する予想です。
月が20日(水)に満月を迎えるため、オリオン座流星群が極大を迎える21日(木)も月で空が明るくなります。月をできるだけ直接視界に入れないようにし、明るい流星が流れることを祈って、空を見上げてみてください。
オリオン座流星群は毎年10月21日頃に活動のピークを迎える流星群で、ゴールデンウィークに活動のピークを迎えるみずがめ座η(エータ)流星群と同じハレー彗星を母天体としています。
流星は放射点が空に昇ってくる21時頃から流れ始めますが、真夜中ほど放射点が高く昇るため観察に適しています。ピーク時には、1時間で5個程度の流星が出現する予想です。
月が20日(水)に満月を迎えるため、オリオン座流星群が極大を迎える21日(木)も月で空が明るくなります。月をできるだけ直接視界に入れないようにし、明るい流星が流れることを祈って、空を見上げてみてください。
水星が西方最大離角
水星が10月25日(月)に「西方最大離角」を迎えます。21日(木)から31日(日)の期間は、東京では日の出30分前の水星の高度が10度を超え、見やすくなります。
水星は地球の内側を公転する内惑星です。見かけ上では太陽から大きく離れないため、日の入り後の西の低空か日の出前の東の低空にしか現れず、見づらい惑星です。
今回は太陽から西側に最も離れる「西方最大離角」を迎えるため、見かけ上いつもよりは空の高い位置に昇ります。普段観測しづらい水星を見るチャンスです。
▼昇る時間(東京)
水星 25日04:26頃
水星は地球の内側を公転する内惑星です。見かけ上では太陽から大きく離れないため、日の入り後の西の低空か日の出前の東の低空にしか現れず、見づらい惑星です。
今回は太陽から西側に最も離れる「西方最大離角」を迎えるため、見かけ上いつもよりは空の高い位置に昇ります。普段観測しづらい水星を見るチャンスです。
▼昇る時間(東京)
水星 25日04:26頃
金星が東方最大離角
金星が10月30日(土)に「東方最大離角」を迎えます。
金星も地球の内側を公転する内惑星です。見かけ上では太陽から大きく離れないため、日の入り後の西の空(宵の明星)か、日の出前の東の空(明けの明星)にしか現れず、真夜中に見えることはありません。
今回は太陽から東側に最も離れる「東方最大離角」となります。一般的には東方最大離角の前後は金星の高度が高く、日の入り後の高度が40度を超えることもありますが、今回は最も高い時で24度ほどです。秋に東方最大離角を迎えた場合、それほど高度は高くなりません。
それでも金星の明るさはマイナス4.4等と、存在感を放って輝きますので、明るい金星を探して南西の低空に目を向けてみてください。
▼沈む時間(東京)
金星 30日19:18頃
金星も地球の内側を公転する内惑星です。見かけ上では太陽から大きく離れないため、日の入り後の西の空(宵の明星)か、日の出前の東の空(明けの明星)にしか現れず、真夜中に見えることはありません。
今回は太陽から東側に最も離れる「東方最大離角」となります。一般的には東方最大離角の前後は金星の高度が高く、日の入り後の高度が40度を超えることもありますが、今回は最も高い時で24度ほどです。秋に東方最大離角を迎えた場合、それほど高度は高くなりません。
それでも金星の明るさはマイナス4.4等と、存在感を放って輝きますので、明るい金星を探して南西の低空に目を向けてみてください。
▼沈む時間(東京)
金星 30日19:18頃
参考資料など
『天文年鑑(2021)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/