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台風16号 高い海水温と風の環境が揃い発達 週明けには猛烈な勢力に

2021/09/24 16:14 ウェザーニュース

台風16号(ミンドゥル)は、9月24日(金)15時現在、マリアナ諸島を北西に進んでいます。

台風を発達させる2つの条件である、高い海面水温と周辺の風の環境が揃っているため、週末に急発達する見込みです。来週は北上して日本に影響の出るおそれがありますので、最新情報の確認が欠かせません。

▼台風16号 9月24日(金)15時
 中心位置   マリアナ諸島
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北西 20 km/h
 中心気圧   998 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s
>>最新の台風情報

海面水温と風の状況が台風の発達に適する

台風の進路と海面水温
台風16号の進路にあたる日本の南海上は海面水温が平年よりも1~2℃高く、30℃以上に領域が広がっています。さらに深い所まで水温が高く、台風を発達させるためのエネルギーが大きい状況です。

また、台風の発達には海面水温だけでなく、周辺の風の環境が重要です。今回は地上付近と上空の風向きが発達しやすい条件となっていることから、週末にかけて急速に勢力を強めます。

気象庁による台風の中心付近の最大風速の変化を見ると、明日25日(土)15時には早くも35m/sで強い勢力、さらに26日(日)15時には45m/sで非常に強い勢力と急発達する予想です。ピークとなる週明けの28日(火)には猛烈な勢力まで発達すると見られます。

▼台風16号の中心気圧、最大風速の実況と予想
 24日(金)15時 998hPa 20m/s
 25日(土)15時 975hPa 35m/s 強い
 26日(日)15時 950hPa 45m/s 非常に強い
 27日(月)15時 935hPa 50m/s 非常に強い
 28日(火)15時 920hPa 55m/s 猛烈な
 29日(水)15時 935hPa 50m/s 非常に強い

現状は進路の不確実性が高い

世界の気象機関の予測
台風16号は太平洋高気圧の縁に沿うように移動するとみられます。高気圧の勢力次第で進路が東西に変化するため、とりうる進路にはかなりの幅があります。

世界各国の気象シミュレーションモデルを比較すると、台風16号は日本の南へ北上したあと、進路を北東に変えて日本の東へ進む予測するシミュレーション結果が多い状況です。

ただ、台風が強まることで、太平洋高気圧の勢力が増すケースがあり、その場合は西寄りの進路をとる可能性があります。予報円が非常に大きく、まだ不確実性が高い状況です。進路次第では本州方面に大きな影響を及ぼすことも考えられるため、最新の情報をご確認ください。
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台風15号はラオスで熱帯低気圧に

台風15号(ディアンムー)は24日(金)15時現在、ラオスで熱帯低気圧に変わりました。発生からわずか24時間で熱帯低気圧に変わり、今年発生した台風の中では最も短命です。

▼熱帯低気圧 9月24日(金)15時
 中心位置   ラオス
 移動     西 20 km/h
 中心気圧   1004 hPa

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風15号の名前「ディアンムー(Dianmu)」は中国が提案した名称で、雷の母という意味の言葉からとられています。
台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。
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